記事入力 : 2010/12/18 10:05:05
「正恩氏、幼いころから核に関心」 藤本氏が証言(上)
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の料理人を務めた藤本健二氏は17日、金総書記の後継者に決まった三男の金正恩(キム・ジョンウン)氏が幼いころから「われわれ(北朝鮮)が持っているのはウラン鉱石しかない」と述べ、核に強い関心を示していたと証言した。
藤本氏は1988年から13年にわたり、金総書記の専属料理人として働き、次男の正哲(ジョンチョル)氏、三男の正恩氏の「遊び相手」として、彼らの生活をそばで見守った人物だ。藤本氏は最近、新刊『北の後継者キム・ジョンウン』の韓国語版を出版した。藤本氏はソウル市内で朝鮮日報の取材に応じ、2000年代初めに留学から一時帰国した正恩氏が「われわれは工業技術が遅れている。持っているものと言えば、ウラン鉱石しかない」と語ったという。
藤本氏は金総書記が幹部の前でも、「上の子(正哲氏)は気が弱く女のようだが、下の子(正恩氏)は男らしい」と述べ、早い段階から正恩氏を後継者とみなしていたと語った。食事後に40分ほど歓談する金総書記の前でも、正恩氏は「パパ、僕は兄さんとバスケをしに行くよ。兄さん、行こう」などとわずか5分で席を立っていたという。藤本氏は「正恩氏が兄で、正哲氏が弟と勘違いするほどだった」と語った。
- 「金正日の料理人」として知られ、新刊『北の後継者キム・ジョンウン』を出版した藤本健二氏は17日、サングラス姿でインタビューに応じた。/写真=許永翰(ホ・ヨンハン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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