韓国軍が18日にも再開する予定のヨンピョン島での砲撃訓練について、北朝鮮軍は17日、韓国側に中止を求める通知文を送り、「訓練が強行されれば、軍事的な打撃を加え、先月23日の砲撃よりも深刻な状況をもたらすだろう」と警告しました。
朝鮮半島西側の黄海に位置し、北朝鮮との海上の境界線に近いヨンピョン島での韓国軍の砲撃訓練は、先月23日の北朝鮮による砲撃を受けて中断されていましたが、韓国軍は、18日から21日までの間に、気象条件の最も適した1日を選んでこの訓練を再開する予定です。今回の訓練では、海上の境界線とは反対側の南西方向の海域に向けて砲弾を発射するとしていますが、ヨンピョン島の周辺は、北朝鮮もみずからの海域だと主張しています。これについて、朝鮮中央通信が17日夕方に伝えたところによりますと、北朝鮮軍は、南北将官級会談の団長の名前で、訓練を直ちに中止するよう求める通知文を17日正午すぎに韓国軍に送りました。この中で、北朝鮮軍は「ヨンピョン島での訓練が強行されれば、われわれは、第2、第3の、予想もつかない軍事的な打撃を加える。その火力の強さや範囲は、先月23日の砲撃よりも深刻な状況をもたらすだろう」と警告しました。これに対して韓国軍の当局者は、北朝鮮側からの通知文を受け取ったことを認めたうえで、「北側の脅しにいちいち対応する必要はない」と述べ、18日にも訓練を再開する方針に変わりがないことを強調しました。