くらし・環境・清掃
猫について(飼い主のいない猫・外に出された飼い猫)
公開日:平成20年5月15日
最終更新日:平成20年11月6日
「飼い主のいない猫」(いわゆる「ノラ猫」)や外に出された飼い猫によるトラブルが増えています。
庭にフンをされる、おしっこをされて臭い。春、秋には猫が赤ちゃんを産んだ、子猫が捨てられているという相談が多くよせられます。
しかし、迷惑な存在だからといって命ある動物を捕獲して処分ができるというわけではありませんし、猫の引き取り先もありません。
もとはといえばペットとして飼われていた猫や産まれた子猫が無責任に捨てられたため、飼い主のいない猫として生きていかざるを得ない猫が生じています。それらの飼い主のいない猫が子を産み、結果として増えてしまったものです。また、それらの猫に、かわいそうだからとただエサをやるだけでは、猫は増え続け、糞尿などで周辺を汚し、猫が迷惑な存在になってしまいます。
飼っているわけではないけれど猫がかわいいので餌をやる、飼っている猫だけれど猫はきままだから外に出しっぱなし、・・・良かれと思ってなにげなくやっていることが思わぬご近所トラブルに発展することがあります。また、近所づきあいを気にして被害を我慢されている方もいらっしゃいます。
猫の飼主の方々へ
室内飼育に努めましょう
飼主が環境を整えれば、猫は室内で暮らせる動物です。室内飼育は、周囲に迷惑をかけないばかりではなく、感染症や交通事故から愛猫を守る、迷子防止など多くの利点があります。
避妊・去勢手術を行いましょう
猫は年に2、3回出産し、すぐに増えてしまいます。避妊・去勢手術をして、不必要な猫の繁殖を防ぎましょう。
また、オスの場合は、マーキングのにおいが薄くなり、性格も少しおとなしくなります。
身元を表示をしましょう
名札をつけたりして所有者を明らかにし、迷い猫をなくしましょう。
可能な限り、一生涯飼い続けましょう
猫を捨てることは犯罪にあたるばかりでなく(50万円以下の罰金)、飼主のいない猫を増やすことにつながります。可能な限り、一生涯飼い続けましょう。
やむを得ず飼うことができなくなったときには、適正に飼うことができる人に譲渡するようにしましょう。
飼主のいない猫にエサを与えている方々へ
周囲に配慮しないエサやりを行うことによる苦情が寄せられています。
エサを与えている方は、その行為が周囲に与える影響についての自覚を持ったうえで、以下のことを守ってください。
適切なエサやり
- 周辺住民の理解を得る努力をしましょう。
- エサは容器に入れ、できるだけ決まった時間に与えましょう。
- 食べ残しや食べこぼしは片付けましょう。
排せつ物の片付け
- ふん尿の始末をしましょう。
- 飼主のいない猫でもトイレのしつけが可能なので、トイレを設置してしつけをするよう心がけましょう。
避妊去勢手術の実施
- 不必要な繁殖を防ぐだけでなく、発情期の鳴き声を抑え、尿の臭いを薄くすることができますので、避妊去勢手術を行いましょう。
猫の忌避方法
猫が庭などにフンなどをするのは、周辺の場所より快適な場所だからです。
猫にとって快適な場所とは、次のような場所です。
- 人の出入りが少なく、静かで安心できる場所
- 気持ちよく排便できるためのやわらかい土や芝がある場所
猫が来ないようにするためには、その場所の環境を変えなければならず、完全に来ないようにすることは大変難しいですが、ある程度効果のあるといわれている方法を紹介します。猫にも個体差や慣れがあるため、効果には差があります。また、全ての猫が嫌がる方法はありません。
- 市販の忌避剤を使用する(粉末、液体、固形のものなどがあります)
- 食用酢を散布する
- みかん等の柑橘系の皮を細かく切ったものをまく
- 芝生などに、たっぷり水をまく
- コーヒーやどくだみ茶などの臭いの強い茶殻をまく
なお、次のようなことはしないようにしましょう。
- クレゾールをまく(悪臭や環境的に害があります)
- 猫に熱湯をかけるなど虐待に当たる行為(動物愛護法で禁止されています)
猫の不妊去勢手術費用の一部助成
板橋区では、不妊去勢手術費用の一部を助成しています。助成内容は次のとおりです。
要件:板橋区内にお住まいの方が猫を、区内の動物病院で手術を受けさせる場合。
助成金額:メス4000円/1頭・オス2000円/1頭を、1世帯年間30頭を上限として、助成します。
詳しくはこちらをご覧ください。
作成部署
〒173-0014 東京都板橋区大山東町32番15号健康生きがい部 生活衛生課
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