海老蔵“にらみ”で客追い出し、しかも無銭飲食か

　歌舞伎俳優・市川海老蔵（３２）が先月２５日早朝に顔などを殴られ、重傷を負った事件で２日、海老蔵が東京・西麻布のカラオケバーが入るビルの別の店でもトラブルを起こしていたことが分かった。満席の店に強引に入り込み、先にいた客を脅すようなそぶりを見せて“追い出した”ほか、料金を払わずに店を出た無銭飲食の疑惑も浮上。またこの日、一部のテレビニュースに、病院の屋上で妻のフリーキャスター・小林麻央（２８）と過ごす、事件後初となる姿が捉えられた。

　事件当初と異なり、海老蔵にも非があるのではないかという疑惑が次々と出てきた今回の事件。その疑惑を更に深めることになりそうな内容が明らかになった。

　テレビ朝日系のニュースなどによると海老蔵は、トラブルが起きた東京・西麻布のビルの１１階にあるカラオケバーをいったん出て、　同ビルの６階にあるダーツバーに向かった際、満席を理由に入店を断られたことに腹を立て、店員の制止を聞かずに無理やり店の中に足を踏み入れたという。そのときは、鼻から血を流していたとされるグループのリーダー（２９）が一緒だった。

　約３０人の客で座席は埋まっていたが、海老蔵は知らない人間と勝手に“相席”。その際の状況について、同店の関係者は「今日は隣の人（リーダー）より暴れるからよろしくね」と話していたと証言。着席してからも周囲を威圧するような表情を見せたり、テーブルの上に脚を上げる尊大な態度を取ったため、客が帰ってしまい、ほとんど無人状態に。揚げ句の果てには、１時間半ほど飲食した代金を払わずに退店。関係者は「とても（代金を払ってほしいと）言える雰囲気ではなかった」。別の目撃者も「会計もせずに出ていった」としている。

　同店では、酔いつぶれてうつぶせになっていたリーダーを起こし、酒を飲ませていた。途中、リーダーは逮捕状が出ている、Ｊリーグの東京ヴェルディ・ジュニアユースに所属していた都内在住の男（２６）ら仲間３人を呼び寄せ、午前５時頃、再び１１階のバーへ戻った。

　これまで、暴行現場はそのバーだけとみられていたが、フジテレビ系のニュースによると、いったん同所でトラブルとなった後、ビルの外階段を下りた海老蔵が、ビルのエントランス付近でエレベーターから出てきたグループと再び鉢合わせ。その場でもみ合いになったという。これまで、最後に店を出てから自宅に帰り着くまで約１時間半の「空白の時間」があったが、再度トラブルが起きていたことが判明した。またリーダーを除き、逮捕状の出た男を含む仲間２人も行方が分からなくなっているという話もある。

　◆フジ「スーパーニュース」　先月２９日に左頬陥没骨折の整復手術を行った海老蔵の術後初の姿を、フジテレビ系「スーパーニュース」がキャッチした。

　海老蔵はブルーのニット帽に、顔面全体が隠れるほど大きなマスクをして、入院している都内の病院の屋上に登場。隣には、おそろいのピンクの帽子をかぶり、同じくマスクをした麻央の姿があった。日陰にあったベンチを“勝手に”持ち上げ、日なたへ移動。麻央と並んで座り、医師と談笑する姿が映し出された。

　手術の跡が気になるのか、時々マスクをずらし、鼻や頬をなでるしぐさも。何の本かは不明だが、あぐらをかいて読書をするなどリラックスした様子を見せており、手術が成功したことを物語っていた。ただ捜査関係者によると、手術後は事情聴取ができていないという。

　◆新勝寺の関係者、團十郎宅見舞い　この日午後２時頃、都内にある父・市川團十郎（６４）の自宅に、千葉の成田山新勝寺の関係者と思われる人物が見舞いに訪れた。同寺は、市川宗家の屋号「成田屋」の由来となっており、今年７月の挙式・披露宴は本尊である不動明王を会場に持ち込み、「御宝前結婚式」として執り行われた。同家とは江戸時代・初代市川團十郎から３００年以上の“付き合い”があるだけに、海老蔵の病状が気が気でない様子だった。