北朝鮮砲撃:韓米両国軍「延坪島での訓練は予定通り」(上)

有事の際には北朝鮮の海岸基地に報復

 韓米両国は来週初めごろに延坪島で射撃訓練を行う予定だが、これに対して北朝鮮は17日に通知文で、「自衛的打撃」を加えると脅迫してきた。しかし韓米両国は、断固たる姿勢で訓練を予定通り行う方針だ。

 延坪島での射撃訓練は、本来の目的が北朝鮮の脅迫に屈しない意志を示すことにある。だとすればなおさら、今回も北朝鮮の脅迫に動揺することなく、計画通り行わなければならない。国防部と合同参謀本部はこの日、金寛鎮(キム・グァンジン)国防長官と韓民九(ハン・ミング)合同参謀本部議長主催の会議を招集し、この席で、「北朝鮮の脅迫文に動揺すると、相手の心理的な揺さぶりにはまり、あちらのペースに巻き込まれる。そのためこれは無視し、予定通り訓練を実施する」との方針が定められたという。韓国政府は国民が不安を感じて動揺することがないよう、北朝鮮から通知文が送られてきた事実は公開しなかったが、この日午後、朝鮮中央通信の報道で知られるようになった。

 韓国軍は今回の訓練には悲壮な覚悟で臨むつもりだ。韓国軍当局は、1976年8月に起きた「ポプラ事件(非武装地帯の共同警備区域でポプラの枝を切っていた米軍兵士二人を北朝鮮軍が殺害した事件)」を引き合いに出し、「当時に匹敵する覚悟で訓練を行う」との考えを明確にしている。当時韓米両国は、B-52爆撃機やAH-1攻撃用ヘリなどで武力示威を行いながら、事件の発端となったポプラの木を切断した。

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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