関西テレビ放送株式会社

大阪市平野区のパチンコ店で女性客のバッグを置き引きしたとして大阪市の職員が逮捕されました。犯行の瞬間を防犯カメラがとらえていました。
パチンコ台に座った直後、何やら足元を物色する男。そしてそそくさと席をたちます。実はこの時、足元に置いてあった女性のバッグを盗んでいたのです。男は一度店を出ましたがおよそ１時間後、再び店に入ってきたため、警察官に身柄を確保されました。窃盗の疑いで逮捕されたのは大阪市港湾局の職員・山元公治容疑者（３８）で、現金２万９千円を抜き取った後、バッグを川に捨ててから店に戻ってきたということです。店長は「現場ではモニターで盗ったというのはおさえていた。そのまま見逃すこともできなかったんで、確認したいことがあるのでと（山元容疑者を呼び止めた）」と話しています。調べに対して山元容疑者は「遊ぶ金がほしかった」と容疑を認めています。

１７日夜、大阪市生野区のコンビニエンスストアにタクシーが突っ込む事故がありました。けが人はいませんでした。
午後７時２０分ごろ、大阪市生野区の「セブンイレブン巽中２丁目店」にタクシーが突っ込んだと店員から１１０番通報がありました。タクシーはガラスを突き破って、車体の前方から店内に乗り入れ、本棚などが横倒しになりました。運転手の男性（６８）と中にいた店員３人、客１人にけがはありませんでした。近くにいた人は「すごい音がして、見たらこうなっていた」と話していました。調べによりますとタクシーは駐車場に入ろうとした際急にスピードをあげて店に突っ込んでいて、運転手は「操作を誤った」と話しているということです。

「人間として当たり前の生活がしたい」、重い障害を持つ男性の訴えを裁判所が認めました。
重い障害がある男性が訪問介護サービスの利用時間を減らされたのは不当だとして、和歌山市に見直しを求めた裁判で、和歌山地方裁判所は市に利用時間を増やすよう命じました。
脳性まひなどの障害がある和歌山市の石田雅俊さん（４２）。
石田さんは首から下を自由に動かすことができず、和歌山市の訪問介護サービスを利用しながら一人暮らしをしています。
当初、市から認められた介護の利用時間は月５３５時間でしたが、障害者自立支援法の施行後、月３７７時間（２００７年）まで大幅に削減されました。
「（介護が利用できない時間は）トイレができない、姿勢が崩れても直せない」「障害者が地域で生きる当たり前の権利を手に入れたい」（石田さん）。
石田さんはおととし、和歌山市に対して一日２４時間の介護を求める裁判を起こしました。
そして、１７日の判決で、和歌山地方裁判所は「和歌山市が介護時間を削減した決定は石田さんの心身の状況を十分に考慮しておらず、著しく妥当性を欠いている」として、裁量権の逸脱があったと認めました。
その上で、市に対し、介護時間を月５００．５時間〜７４４時間に増やすよう義務付ける判決を言い渡しました。
判決後、石田さんは「こちらの言い分がある程度認められたのはすごくうれしいです。和歌山市にこの判決を受け入れてほしいというのが一番の願いです」とコメントしました。
和歌山市は「判決文を確認し、対応を検討していきたい」とコメントしています。

大阪府の今年１〜１１月のひったくりの件数が、千葉県を下回りました。３４年続いた全国ワーストを返上する可能性が高くなっています。
警察庁が「ひったくり発生件数」の統計を取り始めたのは、３４年前の１９７６年。
その第１回からず〜っと、大阪府はひったくり全国ワーストの連続記録を更新し続けてきました。
【大阪府警ＣＭ風啓発動画】「ひったくり防止カバーがあるとき〜！（被害にあわず）。ないとき〜！（被害にあう）。ひったくりワースト１返上！はっはっはっは・・・」
【大阪府・橋下知事の啓発動画】「府民のみなさん！大阪府は残念なことに、ひったくり犯罪が３４年連続・全国ワースト１なんです！」
あの手この手でひったくり防止を訴えたのが功を奏したか、大阪のひったくりは少しずつ減少しています。
そして今年、ついに汚名返上の時がやってくるかも知れないのです。
大阪府での今年１月〜１１月末までのひったくり発生件数は２０１８件で、去年と比べ９４１件減りました。
この時点でトップの千葉県に５８件の差をつけているのです。
【千葉県・森田健作知事】「橋下さんはひったくり対策で成果を挙げている。私も勉強させてもらってプラスアルファして、必ず今度のナンバー１は差し上げます！」
【大阪府・橋下徹知事】「僕に渡すって？いいですいいです。千葉も神奈川も大都市部の警察がみんな頑張って、日本全体の街頭犯罪・ひったくり（の件数）が下がったら最高」
今月には、ひったくりにあった女性が車にひきずられ意識不明の重体になるなど、大事件につながることも少なくありません。
年末は例年街頭犯罪が増える時期でもあり、大阪府警は引き続き警戒を強めています。

去年５月、大阪府柏原市の路上でお年寄りの女性からかばんを奪うため、暴行を加えて死亡させたとして起訴された１８歳の少年に対し、大阪地方裁判所堺支部は懲役５年以上１０年以下の判決を言い渡しました。
判決によりますと強盗致死の罪に問われた無職の１８歳の少年は去年５月、共犯の少年に指示され、柏原市の路上で７３歳の女性からかばんを奪おうとしました。
女性は胸を殴られた上、かばんをひっぱられて転倒し、死亡しました。
裁判で弁護側は「少年には発達障害があり、刑事処分ではなく、少年院に送るのが妥当だ」と主張していました。
判決で大阪地裁堺支部の石川恭司裁判長は、「発達障害はあるが、犯行の悪質性や被害の結果は重大で、自己中心的で身勝手」と指摘し、懲役５年以上１０年以下の不定期刑を言い渡しました。

史上最年少で囲碁名人のタイトルを獲得した井山裕太さんが、今年の「大阪文化賞」に選ばれ、１７日、受賞式が行われました。
大阪文化賞は、この１年間、学問や芸術の分野で際立った活躍をした人に贈られているもので、今年は囲碁棋士の井山裕太さんが受賞しました。
井山さんは東大阪市出身で、去年１０月に２０歳という史上最年少の若さで名人のタイトルを獲得。
今年１０月には初防衛を果たし、「大阪の文化振興に大きく貢献し、興奮と勇気を与えた」と高く評価されました。
橋下知事の「ちょっと天才にお聞きするのは大変恐縮ですが、戦略って勝負始まる前から最終ゴールまで決めているのか」という質問に対し、井山さんは「直感、最初に思った手を選ぶ方が後悔が少ない」と答えていました。
井山さんは、すでに来年１月の棋聖戦の挑戦権を得ていて、これからも大きな活躍が期待できそうです。

「服役中の受刑者の選挙権を認めない公職選挙法は憲法に違反している」として、元受刑者の男性が大阪地裁に提訴しました。
提訴したのは大阪市に住む稲垣浩さん（６６）です。
稲垣さんは、刑務所で服役中のことし７月に行われた参議院選挙で、公職選挙法１１条の「受刑者は選挙権を有さない」という規定を理由に、投票が認められませんでした。
これに対し、稲垣さんは憲法４４条で、「人種・信条・社会的身分などによって、国政選挙の選挙権を差別してはならない」と定めているのに、選挙権が認められないのは憲法に違反していると訴えたものです。
稲垣浩さんは、「投票することができて、初めて社会の一員として自覚が生まれる。矯正施設とはそういうところじゃないかと思います」と話していました。
男性の代理人によると、懲役刑の受刑者が選挙権を求めて訴訟を起こすのは初めてということです。

年末年始から冬にかけての火災を防ごうと、和歌山市では、保育園児たちが商店街をパレードして、「火の用心」を呼びかけました。
この防火パレードは年末火災特別警戒の一つとして、毎年、行われているもので、和歌山市の片男波保育所の園児５１人が参加しました。
午前十時、お揃いのハッピを着た園児たちは、太鼓やカスタネットを演奏しながら、近くの商店街など約１キロをパレードし、「火の用心」を呼びかけました。
和歌山市では、ことし火事が１１６件発生し、死者２人を出しています。
沿道では、買い物途中の主婦らがかわいい消防隊に足を止めて見入ったりして、声援を送っていました。

１７日朝早く、神戸市西区で住宅を全焼する火事があり、焼け跡から住民の７４歳の女性とみられる遺体が見つかりました。
午前６時１５分頃、神戸市西区伊川谷町前開の住宅で、「パチパチと音がする。火事みたいだ」と近所の人から消防に通報がありました。
消防車２１台が出動して、火は約２時間後に消し止められましたが、木造２階建ての住宅、約２００平方メートルを全焼しました。
この火事で、１階の寝室から遺体が見つかり、警察はこの家に１人で住む山本千恵子さん（７４）とみて、身元を確認しています。
近所の人は、「ものすごい火柱が立って、助けようと思っても、中に入れず、助けようがなかった」と話しました。
山本さんは普段は石油ストーブを使っていたということで、警察と消防は現場検証して出火の原因を調べています。

１７日の近畿地方は真冬並みの厳しい冷え込みとなり、各地で今シーズン初めての「冬日」となりました。
奈良市内は１７日朝の気温が氷点下１．５度まで冷え込み、最低気温が０度を下回る「冬日」となりました。
奈良公園では一面に真っ白な霜が降り、池にはうっすらと氷が張りました。
この寒さは、冬型の気圧配置が強まって上空に寒気が流れ込んでいるためです。
奈良のほか、京都や姫路など広い範囲で、今シーズン初めての「冬日」を記録しました。
大阪管区気象台によりますと、１７日朝がこの寒さのピークで、今週末はいったん緩んで、平年並みの寒さに戻るということです。
その後、クリスマスの時期から年末にかけて、再び寒波が訪れる見込みで、寒さの厳しいお正月となりそうです。

＜１７日の最低気温＞
奈良−１．５℃　姫路−０．９℃　京都−０．５℃

滋賀県高島市のスキー場がプレオープンし、待ちかねたスキーヤーやスノーボーダーが初滑りを楽しんでいます。
滋賀県高島市の箱館山スキー場では、１か月にわたって人工造雪機を使い、長さ３００メートル、幅２０メートルのゲレンデと子ども用のキッズパークを造ってきました。
１６日からの寒波で、新たに１０センチの積雪があり、スキー場は一面、銀世界となりました。
スキーヤーらは気持ち良さそうにシュプールを描き、一足早い雪の感触を楽しんでいました。
１７日はプレオープンということで、地元・高島市民にはリフト・ゴンドラが無料で開放され、一般客も半額で利用できます。
箱館山スキー場は１８日から正式にオープンし、今シーズンは、去年より１万４０００人多い、８万人の利用客を見込んでいるということです。

１６日午後、和歌山市の喫茶店で２人組の男が店員を脅し、現金数十万円が入った財布を奪って逃げる強盗事件がありました。１６日午後２時頃、和歌山市北ノ新地下六軒丁の喫茶店に２人組の男が押し入り、うち一人が店にいた女性店員にナイフの様なものを突きつけ「金を出せ」と脅しました。女性店員が持っていた財布を差し出すと男らは財布を奪い逃走しました。財布にはクレジットカードや現金数十万円が入っていたということです。喫茶店には当時客はおらず、女性店員にもケガはありませんでした。逃げた男らはいずれも年齢２０歳くらい、身長１７０センチくらいで黒のニット帽をかぶり、一人は中肉で黒のパーカー、もう一人は小太りで黒のジャージを着ていたということです。警察は強盗事件として捜査し、逃げた２人組の行方を探しています。