路上生活数日、果物ナイフも所持…取手バス刺傷
2010年12月18日(土)3時3分配信 読売新聞
JR取手駅前の事件現場の横を下校する中高生たち=三輪洋子撮影 [ 拡大 ]
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茨城県取手市中央町のJR取手駅西口ロータリーで17日朝、停車中のバス2台で江戸川学園取手中高校の生徒らが刃物で切りつけられるなどした無差別刺傷事件で、県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された同県守谷市本町、無職斎藤勇太容疑者(27)は、犯行に使用した文化包丁(長さ25センチ)のほかにも、果物ナイフ(長さ20センチ)1本を所持していたことがわかった。
県警は、凶器の入手先や高校生らが乗ったバスを狙った動機について追及している。
斎藤容疑者は、県警のこれまでの調べに対し、「自分の人生を終わりにしたかった。不特定の人間を包丁で切りつけたことは間違いない」と話す一方、「殺してやろうとまでは考えていなかった」と殺意については否認している。反省や後悔の言葉はないという。また、数日前に自宅を出てから、取手市周辺で路上生活を続け、事件現場には「歩いて来た」と説明している。県警は17日夜、守谷市の斎藤容疑者の自宅を家宅捜索した。
けが人はその後、新たに1台目のバスにいた高校の男子生徒1人が額に擦り傷を負って病院で治療を受けたことが判明。
中学生男女4人、高校生男女7人と、49歳と59歳の会社員女性を合わせて計14人に上った。いずれも全治1〜3週間の軽傷という。斎藤容疑者も右手に切り傷を負っており、治療を受けた。