出版大手の集英社と小学館、講談社は17日、自社ホームページ(HP)に、東京都青少年健全育成条例の改正に対しコミック10社会が出した「東京国際アニメフェア2011に関する緊急声明」と出版倫理協議会の「抗議声明」を掲載した。東京都議会が15日に可決・成立した過激な性的描写があるマンガの販売規制を強化する同条例改正に抗議していることを広く知ってもらうためという。

 掲載しているのは、「コミック10社会」の緊急声明文と出版倫理協議会の抗議声明文。緊急声明文は、来年3月に東京都で開催されるイベント「東京国際アニメフェア2011」への参加をボイコットするとして10日に同会が発表したもの。イベントの実行委員長である石原慎太郎都知事に対し「漫画家・アニメ制作者たちに対する敬意に欠けた姿勢に強い不信感を抱かざるをえない」と批判している。

 また抗議声明文は、日本雑誌協会と日本書籍出版協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会の出版4団体で構成する出版倫理協議会が条例可決の15日に出したもので、「条例改正に断固とした反対の姿勢を貫くとともに、さまざまな機会をとらえて行動を起こしていく所存です」としている。(毎日新聞デジタル)