(CNN) ウクライナの前首相で野党党首のユリア・ティモシェンコ氏は15日、検察当局が同氏に対する汚職捜査を開始したことを明らかにした。同氏は「政治的な魔女狩り」だと非難している。
ティモシェンコ氏は自身のウェブサイトで、検察当局で取り調べを受けたとし、捜査内容は同氏が環境資金を年金資金に流用したかどうかに関するものだと説明している。
同氏は「当局は法律や憲法を無視して野党に対する組織的なテロ攻撃を続けている」と批判。さらにロシアのノーボスチ通信によると、同氏は、「ヤヌコビッチ(現大統領)は野党勢力に対する抑圧的行為や、ウクライナ国民に対して現在行っていることに責任を持つべきだ」とも主張しているという。
同通信によると、ティモシェンコ氏は20日に再度取り調べに応じるよう指示されている。
ティモシェンコ氏は、2005年の「オレンジ革命」の指導者の1人。今年の大統領選に出馬したが、革命当時に対立していたヤヌコビッチ現大統領に敗北した。