【米公電流出】豪、告発サイトの違法性確認できず

　オーストラリア政府は１７日、性犯罪容疑で英国で逮捕、保釈された内部告発サイト「ウィキリークス」創設者でオーストラリア人のアサーンジ容疑者による米外交公電の暴露行為について、現時点で国内法に違反する点は確認できなかったことを明らかにした。

　マクレランド法相は声明で「機密情報の無責任な公表を強く危惧（きぐ）している」とする一方で、同容疑者について、警察当局が現在までに収集した情報では犯罪行為を確認することができなかったと述べた。

　地元メディアによると、機密情報の暴露についてギラード首相は当初「違法」と断言していたが、その後は「（アサーンジ容疑者の行為は）極めて無責任」などと表現を修正していた。（共同）