巨人・谷が１億１０００万円減

　厳冬が身に染みる。今季の出場が８４試合にとどまった巨人の谷佳知外野手（３７）が１６日、東京・大手町の球団事務所で２度目の契約交渉を行い、減額制限（年俸１億円を超える場合は４０％）を上回る１億１０００万円減の年俸１億３０００万円でサインした。

　「金額？　う〜ん…、まあ、う〜ん…」。屈辱的とも言える約４６％のダウンに言葉が見つからない。「もうちょっと見てほしい」と食い下がったが、前回からの上積みはなし。ただ、出来高払いの条件が付いたことで、「日本一を逃したこともあるし、自分の（出場）試合数も少なかった。しょうがない」と自らを納得させるように顔を上げた。

　長野の台頭もあった今季は出場機会が激減。打率も２割３分９厘と低迷した。「良くなるきっかけがなかった」。来年２月９日でチーム最年長の３８歳。「年齢は気にしてない。十分やれると思っているし、自信がなくなったわけではない」。２０００本安打まで１８２本。１５年目を迎えるベテランは正念場を迎える。（金額は推定）

　（井上学）