来年こそ鉄人・坂本

　巨人の坂本勇人内野手（２２）が１６日、来季はシーズンのみならずポストシーズンも含めて全試合でフルイニング出場を目指す意欲を語った。

　自身初となるフルイニング出場を果たした今季。目標を達成して自信を深めた一方で、終幕には悲劇が待っていた。

　クライマックスシリーズ（ＣＳ）のファイナルステージ。初戦の試合前練習中に腰を痛め、２試合を欠場した。３試合目は代打。スタメン復帰した４試合目でチームは３敗目を喫し、中日に日本シリーズ進出を許した。

　後悔の念は消えていない。「最後の最後に体調管理が駄目だった。来季は（全試合で）隙を見せないようにしたい」。シーズン１４４試合、ＣＳ９試合、日本シリーズ７試合で最大１６０試合。そのすべてを戦い抜く決意を示した。

　同じ遊撃手の鳥谷（阪神）も来季はフルイニング出場を狙うと明言しており「先輩には負けられない」。鳥谷が持つ遊撃手の連続フルイニング出場の日本記録は３９８試合。坂本は１４６試合で継続中で「１試合ずつ積み重ねていって抜けたら」と再来年での新記録達成を見据えた。

　この日は球団主催イベント「ジャイアンツがやってくる！」で福島市の大森小を訪問。「元気をもらえた」と児童とのふれあいを楽しんだ。多忙なオフでもトレーニングは怠っていない。出場記録を伸ばすためにも、たゆまず鍛え続ける。　（永山陽平）