松山市が県の依頼を受けて中村前市長の秘書職員を県へ派遣し、中村知事の秘書に就かせている件で、きょう市側は市議会で「連携強化になる」と理由を説明しました。
これは、ダブル選挙の翌日、県が当時の加戸知事名で松山市に対し、中村前市長の秘書だった男性市職員を指名して県への派遣を要請。
松山市の野志市長がこの職員を2日後に派遣し、中村知事の秘書に就かせたものです。
これについてきょうの松山市議会で、市議から「市の職員は市のために働くもので、市にとって損失だ」と、理事者側の見解を問う質問が出されました。
これに対し市の山本昭弘総務部長は、「他団体での経験は人材育成になり、連携強化でメリットがあると判断した」と、スピード派遣の理由を説明しました。
県の中村知事は就任会見で、「スムーズに仕事に入るため」と説明していますが、県が市の職員を指名したり、市がわずか2日で辞令を交付するような人事交流はきわめて異例で、市議会からは松山市の独立性を疑う声もあがっています。