December 17, 2010

プロレス大賞の動画を見て

どらごんげーと今日はもう寝る時間というか、ヘロヘロなので端的に書くが、
東スポのプロレス大賞授賞式での杉浦選手のスピーチにただただ感心した。

私が見たのは東スポのWEBにアップされていた動画なのだが、
ファンに対する感謝を示し、サポートをお願いし、
そして自らが「プロレスラーとしてブレないで頑張っていく」ことを表明した
素晴らしいスピーチだった。

「客が入らないガラガラの会場での葛藤も多々あったであろう中で、頑張ってきたんだな。
大したものだ」

これが私の素直な感想。彼は立派だと思う。

結局会場では猪木さんの存在感がすべてを喰った形だったようだが、
杉浦選手の真摯な姿勢に感動を憶えた関係者は多かったと思う。

内館女史が男色ディーノをプッシュしていた時、後ろに映っていた選手の何人かが
冷ややかな反応を示したように見えたのは私だけだろうか。

それと動画を見ていて諏訪魔選手の大きさ、これが目立った。
スケールの大きな真の大物レスラーになる可能性を強く感じさせてくれた。
来年のMVPはぜひとも諏訪魔選手あたりに取ってもらいたいものである。

それと反感を買うのを覚悟で書くが、
ドラゴンゲートの選手が入っていないのは、
どう考えても審査員のメンバーの選択に一考の余地があることを感じた。

東スポはプロレスと共に歩んできた歴史と伝統があるから
取材記者を送る際、どうしても新日本、全日本、ノアに偏りがちだと感じる。

東スポの取材記者は会社の経費でボスに言われて上記の三団体中心に行くわけだから
ドラゴンゲートの取材に行く機会は極めて少ないだろう。

見てもいないものに肩入れしないのは普通のこと。
だからそれらの人たちの票は自然と三団体中心になる。

ここで考えてほしいのは、今一度どこが本当に現在進行形のメジャーかという部分。

それは興行数であり、どれだけ集客しているかで決まるということ。
ハッキリ言ってしまえば、より多くのお客が支持している団体こそが真のメジャー。

そういった部分で考えると古典派であり保守派であろう菊池さんや門馬さん、小佐野氏、
さらには最近はノアにベッタリを感じさせる週刊プロレスの佐藤編集長に加え、
同数の革新派が審査員として加わることが公平な委員会を作り上げるのではないだろうか。

伝統や格式を重んじ、栄光のプロレス大賞のイメージを守ろうとするのはわかるが、
新日本プロレスに次ぐ興行数を誇り、かつ時代の最先端をいく「光速プロレス」を展開する
ドラゴンゲートからの入賞がないのは、とても公平には思えない。

CIMAのカリスマ性は棚橋にも匹敵し、
吉野なんかカズ・ハヤシにすら負けないほどの素晴らしい技巧派選手だ。
まあ吉野の場合はカズ・ハヤシと決選投票までもつれたわけだから準技能賞といえるが。

鷹木信悟に関してはメジャー3団体の誰にも負けぬ本格派。名勝負製造機。
土井にしても試合の組み立ての上手さは一級品である。

YAMATOは素晴らしい新人。チャンピオンにもなっているし、
立派にメインイベントまで務めていた。私は彼が新人賞を取るべきだと思った。

納得しがたいのがタッグ。中西とストロングマンって冗談きついよ。
ベルトすら取ってないでしょうに。

プロレス大賞も来年は時代に対応すべくモディフィケーションされるべきだと
私は思う。

まあ逆に言えば、佐藤編集長のその下の世代の台頭がないからいけないっていうのもあるな。
菊池さんや門馬さんあたりはしょうがないが、選考委員の中の若い世代の人たちには
もっと最先端のプロレスを見てほしいものである。




jimmysuzukiusa at 16:11│Comments(0)この記事をクリップ!

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