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【大リーグ】

上原 緑ゴジラに宣戦布告 「打たせる気はまったくない」

2010年12月17日 紙面から

米国から帰国したオリオールズの上原浩治投手=16日午後、成田空港

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 モミアゲ魔神が緑のゴジラに宣戦布告だ!! オリオールズと再契約した上原浩治投手(35)が16日、成田着の航空機で帰国した。メジャー3年目となる来季の活躍を誓うとともに、アスレチックス移籍が正式に決まった巨人時代の先輩・松井秀喜外野手(36)への対抗心もメラメラ。オ軍の守護神は「打たせる気はまったくない」と敵がい心をむき出しにした。

 トレードマークのモミアゲがひときわ目立つ顔は、充実感にあふれていた。オリオールズと1年契約プラスオプションの年俸300万ドル(約2億5000万円)で再契約。この日、帰国した上原は「サインしてきました。メディカルチェック? お酒を飲んでいたけど、大丈夫でした」と、ジョークも交えながら笑顔で語った。

 残留の決め手はチームへの愛着。「この2年間、いい契約をしてもらいながら、何も活躍していない。恩返しをしたいというか、オリオールズに借りがある」。こういって表情を引き締めた上原をさらに燃えさせる存在がいる。前日にアスレチックスと契約を交わした松井だ。

 報道陣からアスレチックスのユニホーム姿が載った新聞を見せられると、まずは軽いジャブを一発。「緑ですねぇ。でも(エンゼルスの)赤より似合っているんじゃないですか。こっちの方がしっくりきている気がしますけどね、ハハハ」。それだけではない。上原は目を一瞬ギラつかせると巨人時代の先輩に堂々の宣戦布告だ。

 「同じリーグですから(対戦は)間違いなくあると思う。打たせる気はまったくない」。今季は対戦がなかったが、昨年は6打数無安打。相手が緑に変化しようが来季もゴジラ退治を継続、ヒット1本たりとも打たせる気はさらさらない。

 さらに新聞を見ながらこんな発言も飛び出した。「報道陣が100人以上ですか。負けてるので…。まあ、野球では勝ちたいと思います」。オークランドで松井が華やかな入団会見をした一方、この日の上原を出迎えた報道陣は15人程度。また選手グッズ収集家の上原は「松井さんだけ(ユニホームを)くれない。売店で買え、って言うんですよ。また頼んでみようかな」と却下され続けており、そんな手厳しい扱いも直接対決のエネルギーに変えるはずだ。

 震えるような寒さだったこの日の成田空港とは対照的に、上原の胸の内は早くもヒートアップ。「来年が勝負です」。モミアゲ魔神が、チームの躍進とゴジラ退治に全力を注いでいく。

  (井上洋一)

 

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