「WBA世界バンタム級王座決定戦」(26日、さいたまSA)
国内初の世界3階級制覇を目指す亀田興毅(亀田)が16日、東京・葛飾区の亀田ジムで公開練習を行い、ドリームマッチ計画を披露した。26日のWBA王座獲得を前提として、来年2月に行われるWBC&WBO世界バンタム級タイトル戦の勝者に対戦を“オファー”。興毅がWBA王座を獲得してタイトル戦が実現すれば、日本ボクシング界史上初のWBA、WBC、WBOの3団体による統一戦となる。
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史上初の世界3階級制覇の次は、史上初の3団体統一だ。WBA王座獲得を確信する興毅は、早くも“次戦”について言及した。「2月にやるモンティエルとドネア戦の勝者とやりたい。WBAとWBCとWBOの王座統一戦をやって3団体統一チャンピオンになりたい」と、ぶち上げた。
今年4月に長谷川穂積(真正)からベルトを奪ったWBC・WBOバンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)は、2月19日に米国で世界2階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン)とタイトル戦を行う。軽量級の人気者によるビッグマッチは、世界から注目されている。
興毅はモンティエル、ドネアともに面識がある。モンティエルとはメキシコでスパーリングした仲で、ドネアとは08年7月にメキシコで対面し交流を深めた。今月中に来日を予定しているドネアは、26日の興毅の試合を観戦する計画があり、亀田陣営はリングサイドに席を用意している。
現在日本はIBFとWBOを公認していないが、13日の東日本協会理事会ではWBA、WBC王者に限って、IBFとWBOの統一戦を容認する方針を固めた。日本プロボクシング協会で正式に決定すれば、来年にも統一戦が可能となり、ドリームマッチが現実のものになる。
既に100ラウンド以上のスパーリングを消化している興毅は「調子はいい。ムニョスはパワーはあるけど俺の方がスピードがある。俺がWBAのベルトを取って、できれば日本でも有名なモンティエルとやりたい。ワクワクする大きい試合がしたい」。必勝を誓い、野望を口にした。