韓国人の体型が欧米化、若者は足長に
ダイエット・健康ブームの影響、20代後半で低体重が急増
平均身長は男性174センチ、女性160.5センチ…2003年から横ばい
韓国人の体型は、足長・やせ型になり、八頭身に近づいている-。こうした結果が、韓国政府の調査によって明らかになった。知識経済部技術標準院が16日に発表した韓国人の身体測定結果によると、20代は50代以上の壮年層に比べ、体型が欧米化していることが分かった。
まず、足が長くなった。身長が175センチの男性を20代と50代で比較すると、足の長さは20代が80.15センチで、50代(78.93センチ)より1.22センチ長かった。身長160センチの女性の場合も、足の長さは20代(72.8センチ)が50代(71.4センチ)を上回った。全体的に20代と50代を比較すると、同じ身長でも足の長さは20代が平均2センチほど上回ることが分かった。20代の平均身長が50代より6〜8センチほど高いことを考えれば、若年層は足がはるかに長く、やせ型になっているというわけだ。
体型は、西欧美人の典型といわれる「8頭身」に徐々に近付いている。身長と頭部の長さ(顔を含む)の比率が、40代以上で平均7.2対1なのに対し、20代では7.3対1となっていることが分かった。技術標準院の関係者によると、「身長は伸びているが、頭部の長さは変わらないため」という。
ダイエットブームの影響で、ほとんどの年代で低体重(やせ)の割合が増加していることも分かった。20代後半の低体重の割合は、2003年の11.5%から今年は15.7%まで上昇した。反対に肥満の割合は低下。肥満人口が比較的多い50代でも、肥満の割合は03年の50.3%から今年は39.4%まで低下した。しかし、腹囲では大きな変化がなかった。特に、病気を誘発する危険性が高まる胸囲85センチ(男性は90センチ)以上の人の割合は、肥満の割合が低下したにもかかわらず、前回調査の03年と変わらなかった。
一方、伸び続けていた身長は頭打ちとなり、平均身長は男性が174センチ、女子は160.5センチで03年と変わらなかった。また、女性は12歳、男性は15歳で成長速度が鈍化し、その後の伸びは4〜5センチにとどまることが分かった。女性の場合、成長速度が鈍化する年齢は、03年の調査では13歳だったが、今年の調査では12歳前後と早まった。
技術標準院のキム・チドン知識産業標準局長は、「1990年代末までは、栄養状態の改善で平均身長が伸び続けていたが、03年を境に頭打ちとなった。これは外部的要因よりも、人種的な要因だと推定される」と話した。
今回の調査は7〜69歳の男女1万4016人を対象に、3D(立体)ボディースキャナーで測定。調査を担当した江南大の柳在雨(ユ・ジェウ)教授は、「会社勤めが始まる20代後半から30代前半の男性の肥満率が、以前より明らかに高くなった。インターネットの長時間利用により、運動量が減少したためだ」と分析した。
李性勲(イ・ソンフン)記者