韓国 全国民対象の避難訓練
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韓国 全国民対象の避難訓練

12月15日 19時38分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

先月の北朝鮮による砲撃を受けて、韓国では、15日、北朝鮮軍の空襲を想定し、初めて、すべての国民を対象にした大規模な避難訓練が行われました。

この避難訓練は、韓国政府が、先月23日の北朝鮮によるヨンピョン島への砲撃を受けて行ったもので、すべての国民を対象にしたのは今回が初めてです。15日は、北朝鮮軍の空襲を受けたという想定で、韓国空軍の戦闘機が上空を旋回するなか、午後2時に首都ソウルをはじめ、全国一斉にサイレンが鳴り響きました。およそ20分間にわたる訓練では、一般の道路を走っていた車はすべて停止させられ、列車が徐行運転を義務づけられたほか、日本人観光客を含む道行く歩行者は、警察官などの誘導で最寄りの地下施設に避難しました。また、職場や学校でも、階段を使って建物の地下などに避難するとともに、生物・化学兵器による攻撃に備えて防毒マスクをつける訓練が行われました。ソウル市民の1人は「北が再び韓国を攻撃するおそれがある以上、こうした訓練を通じて準備すべきだ」と話していました。また、日本人の観光客からは「北朝鮮の砲撃事件を受けた大々的な訓練を目のあたりにして、緊迫している印象を受けた」といった声が聞かれました。北朝鮮による空襲を想定した韓国での避難訓練は、毎年3回行われてきましたが、ことしは3月に起きた哨戒艦沈没事件の影響もあって、これで5回目となり、北朝鮮に対する警戒感の高まりを反映しています。