アイコンを事業仕分け、ストレスフリーの「デスクトップ整理術」

　年末は大掃除の季節。不要なものを整理して、身の回りのものをスッキリさせて新年を迎えたいもの。それは、パソコンのデスクトップについてもそうだろう。画面いっぱいに広がった1年分のアイコン群を仕分けして、身も心もパソコンも軽く、2011年の新たな仕事に臨みたいところだ。

　とはいえ、日々の業務に追われて、なかなか踏ん切りがつかないビジネスパーソンも多いのではないだろうか。

　そんな忙しい人のために、Amazonの仕事術・整理法／コンピュータ・ITの2つのカテゴリで1位を獲得したビジネス書「クラウド情報整理術」の著者・村上崇氏に、ストレスフリーのデスクトップ整理術を伝授してもらった。

　「Fences」でデスクトップを“事業仕分け”しながら簡単GTDを実践！

　まず、村上氏が勧めてくれたのが、フリーソフト「Fences（フェンシズ）」だ。インストールすると、自動でデスクトップのアイコンをカテゴリ分けして表示してくれる優れものだ。

Fences（フェンシズ）でアイコンをカテゴリ分け。もちろん、カテゴリ名はカスタマイズが可能。

　村上氏は、写真のように、画面の左にアプリのショートカットを配置し、その隣に「DropBox（ドロップボックス）」等の共有フォルダを設置。画面右に、上から順に「Inbox」「今日中に処理」「今週中に処理」「月内に処理」と期限別にタスクカテゴリを設け、原稿や企画書のデータを収めている。いわばストレスフリーの整理術で知られるGTD方式だ。

　終了したタスクのファイルは、タスクカテゴリから「Evernote（エバーノート）」「DropBox」「googleドキュメント」等のクラウドサービスに投入していき、タスクカテゴリ枠の幅が残タスクを示すパラメーターになるように表示している。

　必要なファイルが見つけやすくなり、タスクの進捗まで把握できる。一度で二度おいしいデスクトップ整理術だ。

　終了したタスクのファイルも、クラウドに投入しておくことで、必要になった時に検索をかけて簡単に取り出せる。

　「第2の脳」エバーノートでペーパーレス

　さらに、村上氏は“リアルなデスクトップ”机の上に積み上がっている名刺や書類の整理術も教えてくれた。エバーノートを活用した名刺＆メモ書き整理術だ。

　名刺、メモなど書類のアナログ情報を、デジカメやスキャナー等でデジタル化し、エバーノートにどんどん取り込む。エバーノートには、画像内の文字を認識する機能があるので、検索で必要なデータを必要な時に取り出すというものだ。

　スマートフォンと同期すれば、外出先でも簡単に書類などのデータを取り出すことができる。

　情報整理の次のステップへ

　村上氏の著書「クラウド情報整理術」では、今回紹介したような「情報を一元化して、検索で取り出す」というクラウドサービスを使った情報整理術の極意が多数収録されており、Amazonではロングセラー本となっている。

　デスクトップ整理が上手く行ったなら、情報整理の次のステップへ進んでみては？

・エバーノートとグーグルを使えばすべてのノート・メモ・書類が一元化できる！ 「クラウド情報整理術」 - Amazon


■村上崇氏 プロフィール
　1976年岡山県出身。株式会社カーツメディアワークス代表取締役。
　テレビディレクターとして様々な業界を取材。インターネット企業の取材がきっかけで独学でWebマーケティング領域を学び、広報を中心としたWebマーケティング企業を設立。同時にPR会社「メディアブリッジコンサルティング株式会社」に資本参加。執行役員を務め、東証1部上場企業やグローバルメーカー、など様々な企業のブランディングとPRを手掛ける。2010年8 月、ウェブ、ソーシャルメディアなどデジタルPRに特化した株式会社カーツメディアワークスを設立。

・村上崇氏ブログ「最先端訪」