人権弁護士の生涯を紹介 宇治・城陽で上映会
戦前の日本で人権抑圧や言論弾圧と闘った弁護士の布施辰治(1880~1953年)を紹介する映画「弁護士 布施辰治」(池田博穂監督)の上映会が18日、京都府の宇治、城陽両市である。「1人だって見殺しにされていい人などない」との信念で、弁護士資格の剥奪や2度の投獄にも屈しなかった。右翼に暗殺された宇治出身の政治家山本宣治の同志でもあった。
布施辰治は、女性の参政権を認める普通選挙の実現にも努めた。植民地の朝鮮で独立運動家らの弁護も無償で行い、2004年に韓国政府から日本人初の建国勲章が贈られた。
国民救援会などのメンバーでつくる実行委は「布施が発行した月刊誌に山本宣治が論文を載せるなど2人の関係は深い。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。
城陽は鴻の巣会館(城陽市寺田)で10時から。宇治は市生涯学習センター(宇治市宇治)で午後2時から。参加費1000円。映画は100分。最初に実行委代表の岩佐英夫弁護士が15分講演する。
【 2010年12月16日 11時30分 】
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