 |
2010年12月16日(木) 19:10 |
|
 |
心臓移植のシミュレーション
今年7月、心臓移植手術の実施施設に認定された岡山大学病院で、本番に備えた訓練、移植シミュレーションが行われました。 シミュレーションの最中には、想定外の出来事も起きました。
シミュレーションは、九州地方で脳死と判定された臓器提供者が現れたという想定で行われました。 まず九州の病院での心臓摘出手術のために、医師・看護師の5人が手術道具一式を携えて岡山駅に向かいます。 総勢20人が参加する初めての大掛かりな心臓移植シミュレーションです。 岡山大学病院は今年7月、新たに心臓移植手術の実施施設に認定されました。 これまで岡山大学病院は、脳死肺移植、脳死肝移植の実績を重ねてきています。 ただ心臓の場合は、摘出から移植まで4時間以内と時間の制約が大きいことから、シミュレーションでは特に、臓器の搬送方法や連絡体制の確認など時間どおり正確に動けるかを中心に進めていきました。 そんなシミュレーションのさなかに、臓器移植ネットワークから岡山大学病院に、実際に肺の提供の打診が飛び込んできました。 結局、医学的な理由から脳死肺移植は行われませんでしたが、今後は病院内で心臓、肺の移植が同時に行われるケースも考えられます。 岡山大学病院は今回のシミュレーションでの改善点を洗い出し、今後の心臓移植実施へ向け万全の態勢を整えていく方針です。
|
|