なっていた事がある。
それは、ベートーヴェンのソナタ「月光」と、ショパンの幻想即興曲
の類似点である。
とても似ていて大発見!と思っていたが、世の中ではすでに有名な話で
あった。
【月光 第3楽章 187小節】
【幻想即興曲 7〜8小節】
嬰ハ短調という調性もさることながら、頂点から下降形の音の動きが
そっくりなのだ。
幻想即興曲「Wikipedia」によると、
ベートーヴェンの「月光」を下敷きにしたらしい。
自己批判に厳しいショパンがあえて出版を断念し、楽譜を焼き去ろうと
した説がある
そうだ。
この作品はショパンが25歳の時のもので、作品66というのは作曲年代順と
言うわけではない。お蔵入りと決めていたに違いないこの曲を、ショパン
の死後、弟子のフォンタナが遺品の中から見つけて、幻想即興曲として
出版したのだった。
確かに、以下の左手のメロディの出し方、右手のアルベルティ・バスの
音域などもとても酷似しているような気がする。
【月光 第1楽章 60小節】
【幻想即興曲 129小節】