2008年01月21日

ソナタ「月光」と幻想即興曲

昔から気づいて気になってはいたが、特に調べることなくそのままに
なっていた事がある。
それは、ベートーヴェンのソナタ「月光」と、ショパンの幻想即興曲
の類似点である。
とても似ていて大発見!と思っていたが、世の中ではすでに有名な話で
あった。

【月光 第3楽章 187小節】
beethoven14_1_1

【幻想即興曲 7〜8小節】
chopin_1

嬰ハ短調という調性もさることながら、頂点から下降形の音の動きが
そっくりなのだ。

幻想即興曲「Wikipedia」によると、
ベートーヴェンの「月光」を下敷きにしたらしい。
 自己批判に厳しいショパンがあえて出版を断念し、楽譜を焼き去ろうと
した説がある

そうだ。

この作品はショパンが25歳の時のもので、作品66というのは作曲年代順と
言うわけではない。お蔵入りと決めていたに違いないこの曲を、ショパン
の死後、弟子のフォンタナが遺品の中から見つけて、幻想即興曲として
出版したのだった。

確かに、以下の左手のメロディの出し方、右手のアルベルティ・バスの
音域などもとても酷似しているような気がする。

【月光 第1楽章 60小節】
beethoven14_1_2

【幻想即興曲 129小節】
beethoven14_1_2

ブログらんきんぐ

Posted by yu_ai2 at 23:59│Comments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!投稿者:裕 | 音楽

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この記事へのコメント
5
はじめまして。

検索で辿り着きました。今更のコメですいません。

私もいま月光第3楽章を練習中のど素人ですが、たまたま幻想即興曲にほれ込み、同時に練習し始めて似ていることに気付きました。これは・・・練習しやすいかも!!という素人的発想。

とっても面白いお話ですよね〜
Posted by playerbanker at 2010年06月20日 20:56
はじめまして!コメントありがとうございます。
どちらも、ピアノ曲では名曲中の名曲ですね!
ピアノを弾いている人ならば、この2曲は避けては通れません。
ショパンが気に入らず出版を望まなかった作品が、
今最高の名曲として世界で愛されているのは、きっと歯がゆいことでしょうね。

練習頑張ってください!
Posted by 山@名曲 at 2010年06月22日 13:59

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