考えてみればよい。「市場」とは何か。市場後追い、単細胞の経済メディアやその仲間の金融アナリストが喧伝するような正義の味方でも審判者でも決してない。
しょせんは欲望の固まりであり、破壊者である。中心勢力はウオール街の金融資本で日本の出先で荒稼ぎしようとする。円を買ってもしょせんは短期、これを元手に株を空売りして日本売りを仕掛ける波状攻撃を繰り返すだろう。
日本の当局の致命的弱点は、市場の実態を知るための情報もなければ、気概もない。
ならば、当面、通貨当局はノーコメントを繰り返し、意表をついて大規模介入、あとは知らんふり、というふうに、「市場」を翻弄する戦術を凝らし対峙するしかない。
巨額の円を破壊者に握られ、日本売りの波状攻撃が確実なら、当局は言わば戦時のような危機管理体制を敷くべきなのだ。
そんなインテリジェンスもセンスもスタミナもない政治家に責任閣僚の資格はない。
by ana5
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