MLB:秋信守が松井を超えるのは時間の問題?

 「Choo Choo TRAIN」ことインディアンスの秋信守(チュ・シンス)=28=が、「ゴジラ」こと松井秀喜(36)を超える日はそう遠くなさそうだ。松井は15日、アスレチックスに移籍し、大リーグ移籍後最も少ない年俸425万ドル(約3億5700万円)で契約した。

 松井は、巨人を経て2003年にヤンキースに入団。06年から4年間、毎年1300万ドル(約10億9200万円)の年俸を得ていたヤンキースの花形スターだったが、今や陰りが見え始めている。

 松井は、06年と08年を除いては二けたの本塁打をマークしているが、打点が下がっているとの評価を受けている。昨季のエンゼルスでの成績は、打率2割7分1厘、21本塁打84打点だった。

 一方、秋信守は徐々に成績を上げてきている。スタメンが定着した08年以降の成績は松井に引けを取らない。ここ3年間の成績は、394試合に出場、打率3割2厘、56本塁打242打点だ。

 打者の総合能力を評価するOPS(出塁率プラス長打率)でも、3年連続で松井を上回っている。

 秋信守は今オフから年俸調整申請の資格を得る。また、広州アジア大会での優勝で兵役問題も解決したため、来季の年俸が松井を上回る可能性が高い。

 クリープランドの地元紙「クリープランド・リーダー」は16日、「秋信守の代理人スコット・ボラス氏が、インディアンスとの契約更新交渉を行わず、年俸調整申請を通じて年俸を釣り上げようとしている」と報じている。

 同紙はさらに、「ボラスがインディアンスから秋信守を引き抜こうとしている」との見方を示している。

 インディアンスの今季の年俸総額は6120万ドル(約51億4000万円)と、大リーグ30球団中24位だ。したがって、秋信守が満足できる年俸を支払える能力がない。そのため、資金力のあるニューヨークやロサンゼルスの球団に移籍を進めようということだ。

 秋信守も、戦力の低いインディアンスより優勝が狙えるチームへの移籍を望んでいる。秋信守は今季終了後、「ポストシーズンの試合を見ると腹が立つ。勝てるチームでプレーしたい」と話している。

 大リーグの年俸調整は来年1月5日から15日までで、球団が受け入れなければ、選手は自動的に自由契約選手となる。

 なお、アジア人選手で最高の年俸を得ているのはマリナーズのイチローで、金額は1800万ドル(約15億円)に達する。

高錫泰(コ・ソクテ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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