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最終更新:2010年12月17日(金) 0時7分

大阪の中学校 保護者が校庭芝生はがす

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 大阪府・橋下知事肝入りの事業をめぐってトラブルです。大阪の中学校で、校庭に植えられた芝生を保護者らが無断ではがしていたことがわかりました。

 大阪・岸和田市の春木中学校。去年、大阪府からの補助金と地域からの寄付金合わせて800万円で校庭を全面的に芝生にしました。しかし、今月4日、保護者ら数十人がショベルカーを使って、およそ3000平方メートル分を無断ではがしたといいます。はがされたのは野球部のグラウンドの部分です。

 「朝7時くらいに起きて窓を開けた時にはもう動いていた」(作業を目撃した人)

 この中学校では、野球部などに所属している生徒の保護者が「グラウンドがデコボコしていて練習に支障が出る」として芝生をはがすよう要望。学校側は、芝生をはがさずに土砂を入れて平らにする案を示していました。こうした中で起きた今回のトラブル。そもそもなぜ、芝生は植えられたのでしょうか。

 学校の芝生化は橋下知事が公約に掲げた肝入り事業で、これまでに府内160の学校で実施されました。ただ、「校庭にはいろいろな種目や使途がある」などの声もあり、ほとんどの学校では中庭や校庭の一部のみを芝生にしています。

Q.芝生全面化は少ないが?
 「そこまで深く考えていなかった。結果的に全面緑化にしたいという強い要望があった」(芝生化を進める地域の代表)

 今回のことに橋下知事は・・・

 「残念ですけどね。一部の保護者の暴挙だったらこれは許せませんよ。でも地域住民の総意であれば、そこは調整が必要になってくる」(大阪府・橋下徹知事)
(16日23:44)

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