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トイレに閉じこめられた63歳女性、8日目救助 訴え届いた日、母は天国に旅立った (1/3ページ)
このニュースのトピックス:◇衝撃のニュース
病床で「娘が来ない。連絡してほしい」
東京都港区のマンションで先月、97歳の母親と2人暮らしだった女性(63)が8日間にわたり自宅トイレに閉じこめられた。女性が見舞いに来なくなったことを心配した入院中の母親が、看護師に安否確認を依頼。女性は救助されたが、母親はその日に永眠した。「母は、寿命を早めることで私を助けてくれたのだと思う」。女性は自らの身に起きた出来事をそう振り返った。
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女性によると、母親が間質性肺炎で自宅近くの東京慈恵医大病院に入院したのは10月初旬。6月に会社を退職した女性は、毎日病院で母親の身の回りの世話をしていた。11月4日午前1時ごろ、女性が就寝前に自宅トイレに入ってドアを閉めたところ、突然「バタン」と大きな音がした。驚いてドアを開けようとしたが、びくとも動かない。
廊下に立てかけていたコタツセットの入った段ボール箱がドアに向かって倒れ、つっかえ棒のようになってしまったのだ。
ドアは頑丈で体当たりしてもどうにもならない。ドンドンたたきながら、「トイレに閉じこめられています。助けてください」と大声で叫んでも応答はない。