NHK首都圏のニュース 放送センター
虫歯治療中に死亡で賠償命令
8年前、埼玉県深谷市で当時4歳の女の子が虫歯の治療中に死亡した事故を巡り、女の子の両親が歯科医師の過失が原因だったと訴えていた裁判で、さいたま地方裁判所は訴えの一部を認め、医師に440万円を支払うよう命じました。この事故は、8年前の平成14年に、深谷市の歯科医院で木部遙加ちゃん(当時4歳)が虫歯の治療中に死亡したもので、遙加ちゃんの両親が、麻酔によるアレルギーでショック症状を起こしていたことに医師が気付かず、適切な処置をしなかったことが死亡につながったとして、およそ7800万円の損害賠償を求めていました。
16日の判決で、さいたま地方裁判所の佐藤公美裁判長は「医師は20分間も女の子の異変に気づいておらず、観察義務を怠っていた」として医師に過失があったと指摘しました。
その一方で、「女の子の症状は重く、すぐに処置をしても助かる可能性が高かったとはいえない」として過失と死亡との因果関係は認めず、440万円を支払うよう命じました。
遙加ちゃんの父親の木部寿雄さんは「子どもの歯の治療の際には2度と同じことが起きないようにして欲しい」と話していました。
一方、歯科医師の弁護士は、「過失はなかったと判断しており、今後、医師と対応を検討していきたい」というコメントを出しました。
12月16日 21時17分
首都圏のニュース
マイエリアの登録方法
表示したい都道府県を最大2つまで登録することができます。
- 未登録の場合は「登録」ボタンをクリックします。
- 登録したい都道府県を地図から選択します。
- 確認ボタンをクリックすると登録が完了します。
※登録した都道府県を変更するには「変更」ボタンをクリックします。