鹿島、鉄骨ずれたままビル建築 大阪駅そば、データも改ざん大手ゼネコンの鹿島(東京)がJR大阪駅そばに21階建て高層ビルを建築する際、測量ミスで骨組みの鉄骨1本が傾き、3階部分で水平方向に約7センチずれたのに補強作業をしないまま工事を続け、完成させていたことが15日、同社などへの取材で分かった。 現場の建築事務所長らは工事の途中で傾きに気付いたが鹿島関西支店に報告せず、発覚を恐れて設計会社に提出する建築確認申請に関するデータを改ざん。ビルは安全性を確認する前に所有者に引き渡されていた。 大阪市は11月、建築基準法に基づき安全性に配慮するよう鹿島に是正指導した。 今年10月、工事関係者が書いたとみられる情報がインターネット上に流れたことが発端となり、鹿島が調査を開始。事実関係を確認し大阪市に報告した。 鹿島は、ビル全体の強度を解析し安全面で問題はないとしている。 【共同通信】
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