韓国海軍:主力艦砲に国産「パクリ品」不正使用、戦闘力に疑問の声
サーチナ 12月16日(木)15時58分配信
韓国海軍の主力艦砲に、イタリアのオート・メラーラ社製の純正部品ではなく、韓国で生産された模造品が装着されていたことが判明し、当局が捜査に着手した。性能に問題がある可能性も浮上し、波紋が広がった。
韓国海軍は護衛艦や哨戒艦の主力艦砲にオート・メラーラ社のラ76mm砲を使用している。模造品が使用されたのは艦砲の駐退機・復座機で、射撃の際に衝撃を緩和するために砲身を後座させ、再び元の位置に戻す部品だ。駐退機・復座機に問題が生じると、砲は射撃を続けられなくなる可能性が高い。
不正の情報を提供したのは部品の性能試験に加わった技術者という。当局の調べでは、国内産の模造品は性能に問題がある可能性もあり、戦闘力の低下が懸念されている。
韓国では、北朝鮮による延坪(ヨンピョン)島砲撃の際にも、応射を行った自走砲の半数が作動しなかったことが判明した。相次ぐ軍の不祥事に、韓国世論は厳しい見方を示した。
海軍に部品を納入した企業と、模造品を製造したとされる企業は14日、家宅捜索を受けた。納入期間は2005年から06年にかけてとされる。これまでのところ、J社が自社で生産した模造品をいったん米国に輸出し、韓国に再度輸入した際に「イタリア製の純正品」として海軍に収めた。国防省と同件の関係は調査中という。(編集担当:金志秀)
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最終更新:12月16日(木)18時32分
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