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謎の黒砂、富士山から飛来? 火山の岩石の特徴

2010年12月16日20時27分

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 神奈川県の海沿いを中心に15日、駐車中の車やベンチに黒い砂状の物質が積もっているのが相次いで見つかった。県の分析でケイ素が主成分で鉄などが少量含まれていた。火山の岩石に特徴的な粒子があり、当時は上空で強い西風が吹いていたことから、火山学者は富士山から飛来したとの見方を強めている。

 砂を調べた神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員、笠間友博さんによると、砂粒のなかには溶岩の破片らしい粒や、たくさんの穴が開いた火山の岩石にみられる特徴があった。また、粒はトゲトゲして削れた跡がなく、火山の斜面から直接風で巻き上げられた可能性が高いという。

 「証拠はないが、風向きなどから考えて、一番可能性が高いのは富士山」と笠間さんは指摘。まれな現象ではないが今回は量が多くて目立った、とみている。

 黒い砂が確認された場所は、横浜市など県南部の海沿いを中心とする9市9町で、富士山の東方向にあたる。気象庁によると15日は、富士山に近い河口湖の上空3キロでは毎秒40メートルの強い西風が吹いていた。

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