京都 昭和初期の地図見つかる
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京都 昭和初期の地図見つかる

12月16日 6時42分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

昭和初期に作られた京都市中心部の詳細な地図およそ300枚が見つかり、専門家は、これまで詳しい記録がなかった戦前から戦後にかけての京都の町並みの変化が分かる貴重な資料だとしています。

見つかったのは、昭和2年に作られた1200分の1の京都市の地図で、ことし10月に、京都府立総合資料館で、書庫を整理していた職員が発見しました。地図は保険会社の団体が資料用に作ったとみられ、1枚の大きさが縦およそ40センチ、横50センチ余りで、291枚あります。今の京都市の中心部に当たる地域すべてが含まれ、建物1つ1つの形が書き込まれ、何階建てでどんな業種の店かなどが詳しく記されています。さらに、昭和2年の地図をベースに、昭和26年まで変化があった場所を書き加えたり、上から新しい地図を貼ったりしています。府立総合資料館によりますと、京都市中心部を網羅したここまで詳しい地図は、昭和31年に作られたものしか見つかっていないということで、戦前から戦後にかけての町並みの変化が分かる貴重な資料だとしています。歴史資料課の福島幸宏主任は「古い町並みが残る京都市も昭和に入って大きな変化を遂げている。記録になかったこの時期の変化がよく分かるので、都市計画の研究などに役立ててほしい」と話しています。