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鹿児島市夫婦強殺 「封筒の掌紋で特定」 元鑑識課長が証言
(2010-11-05)
鹿児島市で昨年6月、高齢の夫婦が殺害された事件で、強盗殺人と住居侵入の罪に問われた同市三和町、無職男性被告(71)の裁判員裁判第2回公判は4日、鹿児島地裁(平島正道裁判長)であり、証人尋問をした。検察側証人として出廷した県警本部鑑識課長(当時)だった警視は事件発覚9日後に、被害者宅の整理だんすに入った封筒から採取した掌紋が、警察庁に登録された自動識別システムで一致し被告が判明したと、掌紋一致により逮捕に至ったと証言した。
弁護側は、室内から採取した毛髪の鑑定が十分尽くされていないと指摘した上で、被告が逮捕時に履いていた靴や所有する車、衣類、同居する姉宅から事件現場と直接結び付く資料の存在を尋問。警視は「明白なものはない」と述べた。
警視は、2009年6月19日から21日までの3日間で被告の指紋、掌紋10点を採取したが、警察庁のデータベースから自動的に識別するシステムに「ヒットしなかった」と説明。鑑識作業4日目の27日、封筒から検出した掌紋が、登録された被告の掌紋と一致し、29日の逮捕に至ったと証言した。4日間の鑑識活動で現場から指紋、掌紋計446点を採取、29点が比較対照可能だったと説明した。
弁護側は毛髪採取の状況を尋問。警視は「多くの毛髪を採取したが、DNA型鑑定で被告のものはなかった」と答えた。
第一発見者の三男や次男の妻も検察側証人として出廷。夫婦の遺体の発見状況などを証言。弁護側反対尋問の中で、事件後に侵入口とされる部屋とは別の部屋の縁側の鍵が開いた状態で、たんすの引き出しが引き出されていたことを指摘した。
弁護側は、室内から採取した毛髪の鑑定が十分尽くされていないと指摘した上で、被告が逮捕時に履いていた靴や所有する車、衣類、同居する姉宅から事件現場と直接結び付く資料の存在を尋問。警視は「明白なものはない」と述べた。
警視は、2009年6月19日から21日までの3日間で被告の指紋、掌紋10点を採取したが、警察庁のデータベースから自動的に識別するシステムに「ヒットしなかった」と説明。鑑識作業4日目の27日、封筒から検出した掌紋が、登録された被告の掌紋と一致し、29日の逮捕に至ったと証言した。4日間の鑑識活動で現場から指紋、掌紋計446点を採取、29点が比較対照可能だったと説明した。
弁護側は毛髪採取の状況を尋問。警視は「多くの毛髪を採取したが、DNA型鑑定で被告のものはなかった」と答えた。
第一発見者の三男や次男の妻も検察側証人として出廷。夫婦の遺体の発見状況などを証言。弁護側反対尋問の中で、事件後に侵入口とされる部屋とは別の部屋の縁側の鍵が開いた状態で、たんすの引き出しが引き出されていたことを指摘した。
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