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鹿児島市夫婦強殺 「前夜、現場近く通る」 検察に被告供述
(2010-11-16)
鹿児島市下福元町で昨年6月、高齢の夫婦が殺害された事件で、強盗殺人と住居侵入の罪に問われた男性被告(71)の裁判員裁判9日目は15日、鹿児島地裁(平島正道裁判長)であった。被告のいとこの女性が証人出廷し「(現場近くの)谷山神社に一緒に初詣でに行った」と証言。検察側は尋問で、被告が事件前夜、現場に近いいとこ宅周辺に車で行ったという供述内容を明らかにした。
被告にアリバイはなく、事件前後の足取りは分かっていなかった。被告は「(現場に)行ったこともない」と主張している。
いとこは昨年1月から2月にかけ、計5回被告と会ったと証言。被害者宅を見下ろせる谷山神社へは、手帳に記載がある昨年1月6日に「2人で行った」と述べた。2月中旬を最後に会っておらず、検察側が「事件前日の6月17日夜、被告はあなたのアパート周辺を車で通ったと話したが、訪れたか」と質問すると、「来ていません」と答えた。
検察側が犯行時間とする18日午後7〜9時から数時間後の同日午後11時ごろ、近くの住宅地を車で走行中、路地で不審者を目撃したという近所の男性も出廷。被告には似ていなかったとし、「遺族に似ていた」と証言。目撃場所は「地元の人しか知らない道」と述べた。
検察側は目撃状況を再現した結果、「車のライトの当たり方で顔は判別しにくい」と主張。似ているとされた遺族は尋問で「自宅で妻と食事をとった後、寝た。外出していない」と反論した。
いとこと目撃者の証言は、プライバシー保護のため、別室から映像と音声を中継する「ビデオリンク方式」を使って行われた。
15日は計4人を証人尋問した。弁護側は1人の尋問予定を取り消し、延べ30人の尋問はすべて終わった。16日は被告人質問があり、17日結審する。
被告にアリバイはなく、事件前後の足取りは分かっていなかった。被告は「(現場に)行ったこともない」と主張している。
いとこは昨年1月から2月にかけ、計5回被告と会ったと証言。被害者宅を見下ろせる谷山神社へは、手帳に記載がある昨年1月6日に「2人で行った」と述べた。2月中旬を最後に会っておらず、検察側が「事件前日の6月17日夜、被告はあなたのアパート周辺を車で通ったと話したが、訪れたか」と質問すると、「来ていません」と答えた。
検察側が犯行時間とする18日午後7〜9時から数時間後の同日午後11時ごろ、近くの住宅地を車で走行中、路地で不審者を目撃したという近所の男性も出廷。被告には似ていなかったとし、「遺族に似ていた」と証言。目撃場所は「地元の人しか知らない道」と述べた。
検察側は目撃状況を再現した結果、「車のライトの当たり方で顔は判別しにくい」と主張。似ているとされた遺族は尋問で「自宅で妻と食事をとった後、寝た。外出していない」と反論した。
いとこと目撃者の証言は、プライバシー保護のため、別室から映像と音声を中継する「ビデオリンク方式」を使って行われた。
15日は計4人を証人尋問した。弁護側は1人の尋問予定を取り消し、延べ30人の尋問はすべて終わった。16日は被告人質問があり、17日結審する。
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