日本選手初の3階級制覇を狙い、世界ボクシング協会(WBA)バンタム級王座決定戦(26日・さいたまスーパーアリーナ)に出場する同級2位の亀田興毅(亀田)が16日、東京都内の所属ジムで練習を公開し「いよいよ来たなという感じ。プレッシャーはあるけど、勝って結果を残さんと何も始まらへんから」と気合を込めて話した。
スパーリングは行わずにミット打ちなど約30分、軽めに動いた。フライ級から2階級上げて制限体重は約2・7キロ重くなったが、筋肉もついたため減量が楽にはなっていないという。
対戦相手が当初交渉していたロレンソ・パーラから同級5位のアレクサンデル・ムニョス(ともにベネズエラ)となり「最初は戸惑ったけど、今はイメージできたから大丈夫。俺の方がスピードがある」と自信を漂わせる。ムニョスは元WBAスーパーフライ級王者で31歳のベテラン。「前半はスタミナを奪い、中盤から後半に大きなチャンスが来るから、その時に仕留める」と具体的な攻略法も明かした。
今回の興行は次男でWBAフライ級王者の大毅の防衛戦と三男の和毅(ともに亀田)の試合もあり、3兄弟が初めてそろい踏みする。亀田興は「長男だけこけたら情けない」と必勝を誓った。