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小沢氏、民主執行部と全面対決 政倫審出席に厳しい条件(1/2ページ)

2010年12月16日7時25分

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 民主党の小沢一郎元代表は15日、衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席について「国会運営がスムーズにいくのなら出たい」と後援者との会合で述べた。その心は「今、出る気はない」。年明けの通常国会を前に野党がますます攻勢を強めると見て、出席のための条件をつり上げる狙いと見られる。岡田克也幹事長との面会に応じる気配もなく、今のところ全面対決の様相だ。

 小沢氏が15日、東京都内のホテルに後援者を集めた会合は非公開だった。出席者によると、小沢氏は上機嫌であいさつを始め、最後に政倫審出席の話題に触れたという。

 「私は別に逃げているわけではない。政倫審に出ることで、国民の支持を得て選挙に勝てるならばいとわない」「野党は本気で出席を求めておらず、色々と内輪で言われて本当に困っている」

 政倫審に出席させたいのなら、野党が通常国会で協力する確約を得てから頼みに来るべきだ――。小沢氏の問題を「国会の障害」として国会での議決を目指す岡田氏を批判し、高いハードルを突きつけた格好だ。

 小沢氏は最近、周囲にこうも語っていた。「おれが出席しても無駄死にだ。野党はまた攻めてくる。次は証人喚問、仙谷(由人官房長官)や馬淵(澄夫国土交通相)も辞めなければならなくなる。民主党全体に火がつく」

 小沢氏は15日夕には東京を離れ、茨城県古河市で地元選出の党所属議員の会合に向かった。岡田氏の面会要請に応える様子はない。強気の背景には、岡田氏が主導する議決への動きに対する反発が党内に広がりつつあることがある。岡田氏が強引に議決を推し進めることはできないと見通しているうえ、仮に議決された場合でも、開催が年明けに持ち越して強制起訴と重なれば、出席を拒む理由がさらに増えると見ているからだ。

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