2010年12月16日9時37分
「太陽がいっぱい」をもじった「太腿がいっぱい」
「おしゃれ泥棒」をもじった「おしゃれ壱本棒」
「OK牧場の決斗」をもじった「TK劇場の決闘」
「ウエスト・サイド物語」をもじった「ウエストサイズ物語」
「ローマの休日」をもじった「ロードの体質」
「チャーリーズ・エンジェル」をもじった「チャリリンズエンジェル」
「太腿(もも)がいっぱい」といっても、場末のストリップ劇場ではない。豊橋競輪(愛知県豊橋市)が作った来年のカレンダーの文句だ。アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」をもじった。カレンダーをめくると、往年の洋画ポスターをパロディー化した絵柄や、おやじギャクであふれている。
洋画ポスター風のダジャレカレンダーを作ったのは、豊橋競輪を運営する市産業部の競輪事務所。競輪場内の宣伝ポスターで使ったデザインの中で、好評だったものを採用した。
例えば、5、6月は「ウエスト・サイド物語」ならぬ「ウエストサイズ物語」。競輪選手の太ももが女性のウエスト(腰回り)ぐらいの大きさになることを表した。映画のポスターなどで手と足を大きく広げている様子を、カレンダーでは本物の競輪選手が実演。太ももに巻き尺を巻き付けるなど、細かく表現した。
オードリー・ヘプバーンが演じる王女と新聞記者の切ない恋の物語「ローマの休日」も、「ロードの体質」(9、10月分)に化けた。モデルの女性はアン王女のような格好をしている。ダジャレは競輪選手が一般道(ロード)で練習し、脚質を改造することに引っかけた。
そのほかのコピーも、すべて競輪用語や自転車について盛り込んだ。モデルは一般から公募したほか、豊橋競輪をホームバンクにする選手たちが務めた。
カレンダーは競輪PRの一つで、市競輪事務所の小木曽充彦副所長は「カレンダーなど、ソフト面でも競輪のファン層を広げたい」と話す。
1部千円。豊橋市役所1階の「じょうほうひろば」や豊橋競輪の案内所で販売中。問い合わせは豊橋競輪(0532・61・3136)へ。(小山裕一)