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「民主議員帰れ!」TPP反対 仙台で集会 菅政権へ反発

TPP参加反対を訴え、1500人が気勢を上げた県民集会

 環太平洋連携協定(TPP)に反対する宮城県民集会が15日、仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城であり、農家や消費者ら約1500人が気勢を上げた。出席した民主党国会議員に対し、批判の声が上がる場面があり、協議開始を打ち出した菅政権への反発の強さをうかがわせた。
 県農協中央会が主催し、県生協連、県漁協、県森連、日専連県連が共催。与野党の国会議員5人が来賓として出席した。
 民主党の石山敬貴衆院議員(宮城4区)は「菅直人首相の姿勢は遺憾でじくじたる思い」と発言。同党の橋本清仁衆院議員(宮城3区)は「TPPの問題はしっかり反省しなければならない」と語った。
 2人はTPPへの反対姿勢を表明したが、壇上に立つと「帰れ」などと激しいやじが飛び交い、一時騒然となった。
 野党は、自民党の小野寺五典衆院議員(宮城6区)、秋葉賢也衆院議員(比例東北)、熊谷大参院議員(宮城選挙区)、公明党の井上義久衆院議員(比例東北)が出席。小野寺氏は「条約批准は国会が決めること。与党議員に反対を促してもらいたい」と呼び掛けた。
 県農協中央会の菅原章夫副会長は「開国すべきだと言うが、既に60%の食料を輸入している。政府は農業政策を国家戦略に位置付けたのに、なぜ逆行するようなことをするのか」と強調した。
 集会後、出席者は青葉区の繁華街をデモ行進。南三陸町の専業農家千葉享さん(62)は「TPP参加で中小農家の経営は崩壊する。死活問題だ」と語った。


2010年12月16日木曜日


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