記事入力 : 2010/12/16 11:52:00
「北のウラン濃縮問題、対話での解決は困難」(上)
本紙は15日、峨山政策研究院と共同で、韓半島(朝鮮半島)問題やアジア情勢の専門家4人を米国から招待し、緊急の座談会を開催した。出席者らは、北朝鮮がウラン濃縮施設を公開して以降の核問題の見通しについて、「高濃縮ウランはプルトニウムの核施設とは異なり、一時的な中断や凍結が不可能だ。そのため、交渉による問題解決は非常に難しい」と指摘した。また「北朝鮮は寧辺以外の複数の地域にも、ウラン濃縮施設を隠しているとみられる」とも指摘した。北朝鮮による追加の挑発を阻止するためには、国際社会が一つになって圧力をかけると同時に、中国の対北朝鮮政策が転換される以外、現実的な方法はないとの点でも一致した。
峨山研究財団の咸在鳳(ハム・ジェボン)院長の司会により行われた座談会には、戦略国際問題研究所(CSIS)韓国室のビクター・チャ室長、マンスフィールド財団のゴードン・フレーク所長、プリンストン大学のトーマス・クリステンセン教授、アジア財団韓米研究所のスコット・スナイダー所長が出席した(以下、敬称略)。
-北朝鮮による最近の挑発行為は、過去とは異なる様相を示している。
チャ「哨戒艦『天安』への攻撃、ウラン濃縮、延坪島砲撃など、最近の挑発行為は連続的で圧縮されている。北朝鮮は核を保有している以上、自分たちの体制は安全だと錯覚している。そのため相次いで挑発行為を行ったのではないか」
クリステンセン「最近、北朝鮮は相次いで挑発行為に乗り出しているが、これは2006年に北朝鮮が核実験を行ったときのように、国際社会が一致して圧力をかけられなかったことが一つの理由だ。特に中国は北朝鮮への非難に消極的だが、これは北朝鮮に対して、“もっと挑発しても大丈夫”という誤った確信を植え付ける可能性もある」
- 韓国と米国の韓半島(朝鮮半島)問題における専門家が15日、ソウル市内のウェスティン朝鮮ホテルに集まり、北朝鮮による一連の挑発行為の影響で不安定な東アジア情勢について討論を行った。出席者らは、「北朝鮮による追加の挑発行為を阻止するためには、中国の対北朝鮮政策の転換が最も重要」と指摘した。左からマンスフィールド財団のゴードン・フレーク所長、プリンストン大学のトーマス・クリステンセン教授、戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ韓国室長、アジア財団韓米研究所のスコット・スナイダー所長。/写真=趙寅元(チョ・インウォン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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