先輩からのサポート

京都産業大学 法科大学院シンポジウム

2009年10月25日(日)、本学出身者で法曹及び法律関係の職務に就いておられるOB/OGの親睦団体である京都産業大学ロイヤーズクラブの主催による「新司法試験合格者OBと語る会」が開催されました。
午前中は、2009年度新司法試験合格者の報告会を実施。
午後からは、本学出身の合格者に加え、他大学院出身者も交えて受験勉強時のエピソードの紹介や試験勉強に関するアドバイス、また、京都産業大学法科大学院の知的資源を最大限に有効活用する方法等についての意見交換が活発に行われました。

以下先輩からの声を紹介します。

2009年度新司法試験合格 芦原修一さん

2009年度新司法試験合格
芦原修一さん

自分の弱点を克服するために
法科大学院を有効に活用しよう。

外資系出版社に勤めていた頃、企業法務の仕事に携わることが度々ありました。そこで法律に関わる仕事の面白さに目覚めて法科大学院へ。法務関係の仕事を無難にこなしていた自信などから、当初は新司法試験に対しても楽観視しているところがありましたが、現実はそんなに甘いものではありませんでした。周りのライバルはまさに勉強漬けの日々を過ごしており、彼らのなかにはとびきり優秀な人もいました。そんな同級生たちに負けたくない一心で机にかじりつき、昼夜問わずに勉強していたことを思い出します。
私の経験から言えば、試験勉強では、「自分は何が理解できていないか」を把握することが非常に重要です。弱点をきちんと認識し、それを克服するために法科大学院を有効に活用しましょう。京都産業大学の法科大学院は少人数制が徹底されており、指導はきめ細やか。先生方はみんなフレンドリーで、相談にも懇切丁寧に対応してくださいます。また、同じ目的を持つ仲間たちと競いあうのも学習効率を高める方法の一つです。私は成績優秀な同級生たちと勉強会を積極的に開き、理解を深めるのに役立てていました。京都産業大学の13号館のキャレルは広く、24時間の利用が可能。自分次第でいくらでも学んでいける環境を有効活用し、最後まで諦めないで勉強に取り組んでください。
ところで私は今、一般民事事件を扱う法律事務所でアルバイトとして働いています。心配事を抱えた依頼者に接する体験は、改めて法曹の存在意義を感じさせてくれました。不安の解消をサポートすることで、依頼者の幸せな人生の実現に力を貸すことができる──本当にやりがいのある仕事に携わる喜びを実感しています。

 
2008年度新司法試験合格 速水渉さん 学習院大学法学部出身

2008年度新司法試験合格
速水 渉さん
学習院大学法学部出身

合格後もいたるところで
みんなと学び続けています。

職業訓練校で働いた経験があり、将来は労働や教育関係の仕事に携わることを目指しています。法の知識を社会に広め、紛争を予防するのが目標。その目標実現ため、法科大学院へ。院生はみんな真剣。私も不惜身命の覚悟をもって、朝5時から夜更けまで毎日勉強。不安な日もありましたが、真剣な勉強は楽しくもありました。今も様々な勉強会に参加し、共に議論しながら学んでいます。Ask,and it shall be given you.

 
2008年度新司法試験合格 海賀裕史さん 三重大学人文学部出身

2008年度新司法試験合格
海賀裕史さん
三重大学人文学部出身

個性的な仲間との交流から
社会性を学びました。

院生時代は本当によく「間違え」ました。でも、なぜ間違えたのかを突き詰めて考えることで、知識が少しずつ骨となり肉となっていきました。無知な自分を受け止め、開き直って学んだことが結果につながったのだと思います。また、さまざまな背景を持つ院生仲間との交流は、社会での生き方を学ぶことにも繋がりました。キャレルが広く、資料が充実し、先生も情熱的な本学で、納得できるまで勉強してください。

 
2008年度新司法試験合格 鈴木穂人さん 立命館大学政策科学部出身

2008年度新司法試験合格
鈴木穂人さん
立命館大学政策科学部出身

前向きな人を支援してくれる
充実した環境があります。

勉学は階段を登るようなもの。過程は辛くても、一歩ずつ必ず前へ進んでいます。前向きに取り組みましょう。京都産大法科大学院は学修環境や奨学金制度など多様な側面から支えてくれます。また、私は今、検察修習に取り組んでいます。被疑者を起訴するのか否か、一人の人生が私の判断にかかっていることを考えると、夜に眠れなくなることも。重責を担いうるだけのタフな自分を、ここで養ってください。