店舗が市道を不法占拠しているとして大阪市が撤去命令を出していた大阪・道頓堀の人気たこ焼き店「大たこ」が15日深夜、店舗を自主撤去する準備を始めた。台車の付いた店舗をけん引して移動させ、16日朝までには撤去を完了させるという。同店によると市は行政代執行による強制撤去を16日に実施すると予告しており、直前になって大たこ側が折れる形になった。
大たこは72年の開業以来、市有地約4平方メートルを占有。今年7月に最高裁で立ち退き命令が確定したが、11月下旬になって数十センチ先の市道上に店舗を移動し、営業を続行。市は撤去命令を出したが従わなかったため、強制撤去に踏み切る方針を明らかにしていた。【安藤龍朗、平川哲也】
毎日新聞 2010年12月16日 0時46分(最終更新 12月16日 1時41分)