大阪・道頓堀の有名たこ焼き店「大たこ」が市道を占拠しながら営業している問題で、同店は16日未明、自主的に退去を始めた。
市は16日午前7時から行政代執行法に基づき強制撤去に着手する予定だった。
林店長は「市が強制撤去すると(撤去費用の)120万円を請求されてしまうので、自分たちで撤去することにした」と説明。その上で「権力には逆らえない」などと不満も漏らした。
大たこは1972年の開店以来、市道脇の市有地で営業。市が明け渡しを求めた訴訟で、最高裁は7月に不法占拠と認定した。しかし、強制執行直前の11月末、道の中央寄りに数メートル移動しただけで営業を再開し、市が撤去を求めていた。