無罪宣告の瞬間、驚きの声…遺族ら天井見上げる10日、鹿児島地裁で言い渡された高齢夫婦殺害事件の判決公判は、午前10時の定刻から約40分遅れて始まり、白浜被告は濃紺のスーツに青のネクタイ、白いシャツ姿で入廷した。午前10時44分、平島正道裁判長が「被告人は無罪」と宣告すると、90ある傍聴席がほぼすべて埋まった法廷には、一瞬、驚きの声が上がった。 一方、胸を張り、正面を見据えて主文の宣告を待っていた白浜被告は、無罪が告げられると、直立不動のまま表情は変えず、「はい」と返事をして、深々と頭を下げた。その後、被告人席に戻り、背筋を伸ばし、時折うなずくようなしぐさを見せながら、落ち着いた様子で判決理由を聞いた。 この間、傍聴席の遺族らは天井を見上げたり、表情をこわばらせたりしながら、朗読に聞き入った。 重圧と向き合ってきた裁判員たちは、裁判長の判決理由の朗読中、硬い表情のまま、白浜被告をじっと見つめていた。 (2010年12月10日14時38分 読売新聞)
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