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鹿児島・夫婦強殺:裁判員、直接問わず 裁判官に意見も--被告人質問 /鹿児島

 強盗殺人罪などに問われた鹿児島地裁(平島正道裁判長)の裁判員裁判で、16日あった白浜政広被告(71)の被告人質問。アリバイを主張し、改めて無罪を訴えた白浜被告は、終始はっきりとした口調で質問に答えた。裁判員は真剣な表情でやりとりに集中。裁判官に意見を伝える裁判員もいた。

 被告人質問は午前11時15分ごろから始まった。途中2回の休廷を挟み、午後3時半まで続いた。午後の審理が始まる直前「フッー」と大きなため息をつく白浜被告。検察側質問を前に気を取り直しているようだった。

 「あなたの指紋、細胞片が見つかった現場に心当たりは?」「行ったことは?」。地検ナンバー2の次席検事が矢継ぎ早に質問したが、白浜被告は「ありません。心当たりもない」と大きな声で事件への関与を否定した。

 弁護側質問では、当時は「散歩していた」と説明。記憶が鮮明なのか、迷いなくその時歩いた道筋を地図上に線でなぞって見せた。

 裁判員は時折、疲れを見せるものの、被告から視線をそらすことなく被告の言葉に耳を傾けた。裁判官が裁判員の意見を集約しているとみられ、裁判員が直接質問することはなかったが、男性裁判員が隣の裁判官に話しかけた後、裁判長が「記憶がだいぶ残っているようだが、整理してきたのか」などと質問していた。【村尾哲、遠山和宏】

毎日新聞 2010年11月17日 地方版

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