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インタビュー

国防大臣、カムラン湾を外国軍艦のサービス拠点へ

― 国防大臣インタビュー ―

 ASEAN首脳会議を終えてNguyen Tan Dung首相は、ベトナムはCam Ranh湾に、潜水艦を含めたあらゆる国の海軍船舶にサービスを提供する総合港を建設する計画があると発表した。この計画について、Phung Quang Thanh国防大臣に話を聞いた。

 Cam Ranhは現在軍隊の管理下にあり、湾は広く、水深も深く、多数の大型船を受け入れる能力があるが、ベトナムの船舶は多くなく、能力に余剰が生じている。そのため民間の船舶、また外国の海軍船舶向けのサービスを結びつける必要がある。

■潜水艦・空母も除外せず

Q: Cam Ranhではどのような戦艦を受け入れるのでしょうか? 空母向けにサービスを提供する可能性は?

A: 潜水艦も船も含まれ、空母も例外ではありません。

Q: ベトナムと領土・領海で争いがある国の海軍船舶もサービスを利用できるのですか?

A: それも検討され、個別のケースで入港を認めることがあります。なぜならこれは、平等の精神を持ってすべての国に技術的な後方サービスを提供する基地だからです。入港したい船舶は許可を得て、経済的な契約を交わします。現在もわが国では、外国船を外交ルートを通じ港に寄港させています。

 この海軍技術・後方サービス区域は、わが国の船舶・潜水艦とは分離されますので、機密漏えいを恐れる必要はありません。さらにこれはサービスを行う場所であり、外国の軍事基地でもなければ、基地として利用するために外国に貸し出すものでもありません。

Q: 首相は、市場メカニズムに基づきサービスを提供するとおっしゃっています。では、経済効果はどうでしょうか? 地域のほかの海軍サービス拠点と競争できるでしょうか?

A: 経済効果は確実によいものになるでしょう。各国を訪問しましたが、例えばシンガポールでは非常に大きな利益を得ています。わが国では、少なくともわが国の海軍船舶向けのサービス費用をまかなうくらいはなければなりません。また優秀な技術を持つ専門家があり、良好な後方業務を実施すれば競争できると思います。経済効果以外に、サービスの提供でベトナム海軍と各国海軍の交流強化にもつながります。これを通じわが国は、近代的な海軍を構築するための技術を学ぶことができます。

■パートナーはロシア

Q: 事業はどこまで進んでいるのでしょうか?

A: ロシアのコンサルタントを雇う交渉を進めており、また審査、反駁、客観性、合理性、最大の効果の保障のため、他国の専門家を雇う可能性もあります。すべての調整が終わってから承認のため首相に提出し、それから建設となります。わが国の資本で、わが国が投資主となり、わが国が管理するものであり、完全にベトナムの主権に属するものになります。このような事業では、早くても完成までに3年はかかります。

Q: パートナーにロシアを選んだ理由は?

A: ベトナムが装備している武器は、主にソ連が支援していたものです。現在購入している、またこれから購入する武器も、主にロシアのものになります。ロシアは政治的に信頼たる戦略的なパートナーです。技術も近代的で、私たちは使用に慣れています。価格も妥当で、欧米のものと比べはるかに安いのです。そのためわが国ではコンサルタント、そして初期の運営にロシアの専門家を雇わなければなりません。

Q: この計画には多くの国が関心を持っているのでしょうか?

A: さまざまな国が関心を持っていますが、公式にはまだロシアしかありません。他国から公式に打診があれば、検討し、交渉します。Cam Ranh湾は風がおだやかで、水深も深く、国際航路にも近いため、船舶の出入りは便利です。

Q: このような海軍向けサービスを実施することで、どこか懸念する国は?

A: これはわが国の主権の範囲内です。中国にも米国の戦艦を含め、各国向けの技術後方基地があります。ベトナムは現在世界との統合過程にあり、各国との交流を強化し、信頼たるパートナーであるため、このようなサービスを実施することは普通のことです。

■Cam Ranhには多くの国が注目:Nguyen Van Hien海軍司令官

 Cam Ranh湾は天然の深水で、浚渫は不要、風は穏やかで防波もいらず、それでいて広く、大型船が入港でき、国際航路もすぐそばにあります。各国のサービス需要も大きいものがあります。ロシア、インド、フランス、日本、米国、オーストラリア、カナダなどがかなり前から提案していますが、わが国には投資の条件がなく、行っていませんでした。

 Cam Ranhの地域各港との競争力は非常に良いですが、大きな投資が必要です。シンガポールは70億ドルを投じています。Cam Ranhには空港、鉄道、道路が整い、技術的なサービス、燃料等の補給、小規模な修理、食料品の供給など以外に、船員向けの娯楽、観光、休暇、ホテル、ゴルフ場などのサービスも展開しなければなりません。彼らのほとんどは陸上で休息をとり、強い支出が期待できます。大型船が入れば、彼らの家族も会いに訪問するでしょう。

 海軍では現在、英語や管理技術育成のため外国へ派遣することも含めて人材計画を立てています。事業の準備については、一部国内企業が海軍とともにサービスを実施するため、理解を深めています。

(Phap Luat)


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(2010/11/05 10:25更新)

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