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■書簡 その161 応援 |
テレビを観ていたら、雑学の番組で 応援のフレーフレーというのは
英語のバンザイや歓呼して迎えるを意味する hurray から変化したものだと先生が言った。
僕が子供の頃に教わったのは、奮い立つの奮え!からフレー・フレーだと教えられた。
僕の子供の頃のことだから、敵国語禁止時代の名残なのか?しかし奮え〜!が自然なカタチに思えるのだが・・・
誰か聞いたことのある人いませんか? |
■書簡 その162 会津若松の思い出 |
津々浦々で会津若松の話をしたら、以前「会津士塊」や「山本覚馬」など会津藩に纏わる芝居で訪れたことを思い出した。
山本覚馬の父親役で行ったときには、大変なもてなし。
当時、飯盛山を守る名物おばあさんがいたのだが、この人、スターさんをさておき、覚馬の親父の僕を大歓迎してくれた。
次に訪れた時の僕の役が岩倉具視。
芝居前に会った時には「良く来たね」と迎えてくれたのに、芝居後に声をかけたら、そっぽを向かれてしまった。
終演後、ホテルに帰る途中、何処からか石が飛んできたのには驚いた(ホントです)。
会津人の気風を語る一番わかりやすい話かもしれない。 |
■書簡 その163 映画三丁目の夕日 |
いや〜驚きました。映画が終わって明かりが点いても一息吐くまで、誰一人席を立つ人がいなかった。
近年こんな光景は見たことがない。たいがい、明かりが点く前、早い人はタイトルが始まる頃には席を立ちはじめる。
かく言う私も早めに席を立つことが多い昨今、今日は・・・。
作り物の背景でのリアルな演出。合成と分かっていてもどうやって撮ったんだろう思わせる風景。
当たり前の生活を当たり前に描いていて先が見えているのに、引き込まれていく展開(転回)、最後は涙が止まらず・・・・・・。
乗り気じゃなかった僕を「懐かしいから」と引っ張って行ってくれたカミさんに感謝したくなる。
なんだか得 した様な気分にさせる。そんな映画でした。 |
■書簡 その164 ローカル線 |
田園風景の中をコトコト走る電車。長い間、地元の住人の足となって活躍した鉄道が各地で廃止になってきた。
赤字路線が企業にとってお荷物であることは事実だろうが、
その為の経済的な損失は計り知れないと言われだした昨今、また一本の路線の廃止が決まったと聞く。
高千穂の友人から「高千穂鉄道の廃止が決まりました」とメールが入ってきました。
観光客の足でもあった鉄道が近年の道路整備で客足が減り、赤字続きだというのだが、なくなれば客足はもっと減る。
それよりも通勤・通学に利用していた人達はどうなるのだろうか。車だといっても免許証のない人もいるだろう。
地元の打撃と嘆きも計り知れない。 |
■書簡 その165 雨 |
全国的に雪の被害が伝えられる中、関東地方、特に東京近辺には二ヶ月以上、雨らしい雨が(雪も)降らず
近所の畑では菜っ葉類は立ち枯れ、他の野菜も成長が止まってダメージが大きかった。
地方では寒さの為の被害で野菜の価格が高騰、台所を直撃していたが、この雨で少しはよくなるのだろうか。
津久井の友人の所では50年ぶりに井戸水が枯れ、川の水もなくなり、
雨ではなく雪が降って凍ってしまえば春まで水が出なくなると言う。
「この年で雨乞いをするとは思わなかった」と嘆いていたが、これで少しは緩和されるのだろうか。
水道水を嫌い、井戸水を使用していた豆腐屋さん、チョットはホッとしたのかなぁ。 |
■書簡 その166 ローカル線・その2 赤星たみこさん |
今日の毎日新聞に、赤星たみこさんが、高千穂鉄道廃止の件についての思いを詳しく書かれているので、ぜひ読んでいただきたい。
情が企業では通用しなくなった時代、結果が優先される時代。努力とは結果を求めるだけの行為なのか。
人のために、みんなのために、町のために、国のために、そんな思いは・・・・・・。 |
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※毎日新聞平成18年1月16日付 連載「もったいないぞ!」より引用。
赤星たみこさんのホームページ http://www.akaboshi.com
毎日新聞社 もったいないぞ! http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/mottainai/mottainaizo/archive/ |
■書簡 その167 大寒 |
一年中で一番寒い日。それにしても今日は寒い。
負けてはならじと昨年の今頃にはもう咲いていた紅梅を観にデジカメ片手に近所を散策。
しかし現場に着いたらデジカメは電池切れで使用不能。もっとも紅梅の蕾はまだ固く、動く気配なし。
例年なら道端の陽だまりで一番に咲くオオイヌノフグリの小さな青い花もまったく見当たらない。
本当に寒い日が続いているが暦の上の春は、もう目の前。
季節の移り変わりを見逃さない生き物たちが動き出すのを楽しみに、また出かけることにしよう。
残念だったのは近年見たことのない程大きな霜柱が立っていたのに撮れなかった事です。 |
■書簡 その168 探春 |
29日、好天に誘われて、春をみっけに散歩に出かける。
空気は冷たいが日差しは強く、とても一月の日差しとは思えない。
散歩のコースは歩き慣れた桜ヶ丘公園。
ここにはタンポポ。あそこにスミレと早春に咲く草花の位置も分かっている。
期待して公園に入ったが北側は先日の雪で真っ白(二週間も経つのに)。
日当たりの良い芝生に回るも何処へ行っても冬景色。一時間ほど歩き回ったが収穫ゼロ。
週末は立春。
春の気配は来週かと家の近くまで来ると、車道の陽だまりに一本だけ咲いているタンポポを見かける。
ヤッターとシャッターを切ったが後にも先にもこの一株だけ。しかし春は目の前だ。 |
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■書簡 その169 合間に |
先週、散歩がてら美術館めぐりをする。出光美術館、相田みつを美術館、ブリジストン美術館と回る。
有楽町から東京駅八重洲口近辺をウロウロ。歩いた所為か良いものを観たからか心身ともにリフレッシュした。
ストレスが溜まると、男は胃に来て女は脳に来るという。
男と女はそれほど違うそうだが、体を動かして美しいものを観ると爽やかな気分になるのは同じようだ。
正月ボケ解消の為、今週は上野方面を回ってみよう。来週は暖かければ動物園もいいなぁ。
ブリジストン美術館は特にステキでした。 |
■書簡 その170 苦労性 |
昨日から降り出した雨が今日は土砂降りに。この時期、雪ではなく雨とは珍しい。
二週間前に降って道路の端に積み上げられた雪もすっかり溶けてしまった。
乾燥した空気も一変。流行りだした風邪も治まるか・・・と言いながら、気候の不順を気持ち悪がっているのは僕だけか。
各地で頻繁に起きていた地震も静かになった。
何かドカンと来なければ良いが・・・・・うわぁ〜!これを書いている時にグラッときた。
テレビがすぐに震度3とテロップを流した。これで終わってくれ。 |
■書簡 その171 豆まきをしよう |
明日は節分の日。
立春、立夏、立秋、立冬。季節の節目の前日が節分。年四回あるが、春の節分の日に厄払いとして行われるのが豆まき。
炒った大豆を景気よく蒔く。「福は内」「鬼は外」と、そして豆を年の数ほど食べる。
ぜひともやって下さい。なにしろ大豆は日本が誇る健康食品なのですから。 |
■書簡 その172 こだわり |
最近は、こだわりを持っている人が増えているようだ。こだわりは個人のものだから変わっていて良いと思う。
人が兎や角言う事ではない。好き嫌いに口出しは禁物。僕にもこだわりがある。(単に好みの問題)。
ラーメンが好きで、どんなラーメンでも旨いと思う、が・・・麺が細いのが好きだ。いや、細くないと嫌だ。
だから旨いラーメン屋があると聞くと、麺の太さは聞かない。
太いと聞くと行く気がしないから。行かないと旨いものを食い損なう恐れがあるから。
以前こんなことがありました。手打ちラーメンの旨い店があると云うので出かけてみた。
スープはドロドロで麺はシコシコというよりコリコリといった感じ。とにかく旨い。
しかし麺が太い。普段なら「うどんじゃねぇや」と帰りたくなる様な麺だが、食べると実に旨い。でも嫌だ。
麺は細くないと。むろんこのスープにはこの麺でなければ絶対にダメだ、と思う。解っているのだが嫌だ。
ラーメンを食べている気がしない。だからその後、残念ながら行ったことがない。
あれがラーメン屋ではなく○○麺屋と名前を変えてくれればすぐにでも行ってみたい気がする。
でもラーメンは細くないと嫌なのだ。
こんな変な奴がいてもいい・・・・だろう・・・・と思う。言い訳に終始してしまったようだ。
ちなみに蕎麦は細いのが、うどんは太いのが好きだ。すべて硬めが。 |
■書簡 その173 おから茶 |
おから料理はチョット試してみたい事があって時間が掛りそうなので以前話した「おから茶」の追加です。
教えてくれた豆腐屋さんは、腕が痛いのでやめてます、と言っていたが僕は続けてみた。
三ヶ月、毎朝きちんと「通じ」があって調子が良い。
偶に傷は日持ちのしないこと。酸化が早く、作り置きできないのでしょっちゅう作らなくてはいけない。
お金を掛けない健康法だからそれ位は仕方がない。
要領は、熱したフライパンで、おからの水分が飛んで、こんがりするまで炒めるだけ。ただし付きっきりで掻き回していなくてはダメ。
これは結構大変なことです。出来上がったら一人前、大さじ山盛り一杯が目安。とても美味なのでおすすめ。 |
■書簡 その174 江戸東京たてもの園 |
映画「三丁目の夕日」を観た懐かしさに、昭和三十年代の生活を再現・展示しているという、
小金井の江戸東京たてもの園にカミさんと出かけてみた。
同じ思いの人が多いのか中高年の夫婦連れが目立つ。
展示室は、思わず笑ってしまう程、昭和三十年代。懐かしいというより昨日の事のように思われる。
明治・大正時代に作られた物が当たり前のように使われていたのを思い出す。
屋外は、文化的。歴史的建造物を移築し展示・保存している。
子どものころ、チンチン電車が通る道筋に立っていた商店がいっぱい
中にはその頃行った事のある建物等があって、驚いたり笑ったり、楽しかった。
30軒ほどだったと思うが、今後まだまだ増えていくそうで楽しみだ。
小金井公園は名代の桜の名所だが、花時でなくても十分楽しめる。
梅まつりの貼り紙がしてあったが、梅は間だ一輪も咲いていなかった。
やはり今年はと思いながら、いい香りのする方に歩いていくとロウバイの黄色い花が目に入ってきた。
辺りは甘い香りでむせ返るようだ。
ここだけは春いっぱいでした。都内の散歩コースとしては、星五つです。 |
■書簡 その175 無題 |
人間、期待しないときに思わぬ物を見ると、強い感銘を受ける。
同じものを見ても、その時の状況で違ったものを見ている気分になったりする。人間感情とは不思議なものだ。
昨年、本郷弥生町の竹久夢二美術館へ行った時は期待が大きかった為かイマイチの感があったが、
昨日散歩の足を延ばして八王子市夢美術館を覗いたとき、偶然に「夢二の夢展」というのを開催していた。
充実した展覧会で出品作も多く感動したのだが聞いてみると大半の作品は本郷の竹久夢二美術館所蔵の物だという。
あの時と精神状態がそれほど異なる
とは思えないのだが、この違いは何なのだろう。期待感の為せる業か。 |
■書簡 その176 想うままに |
地球上のたくさんの生物が絶滅の危機に瀕していると言う。
自然破壊が問題視されている。森林伐採や排気ガスによるオゾン層破壊。地球温暖化。そのほとんどが人災だ。
地球上の生物が減っていく中、世界中で人口が膨れ上がっている。(日本では少子化問題もあるが)人類だけこんない増えて良いのだろうか。
他の生物は食物連鎖や天敵の存在で数の調和がとれているというのに。
昔、聞いた話で、人間には天敵がいないので戦争をして数を調整している、というのがあった。
子どもの頃、夢物語だった理想の国の文明は手に入れても心の中は昔のままで・・・・
平和になると心が豊かになって温和になるのかと思っていたが、人間の向上心というか欲望はキリがないようで・・・。
国際社会といわれる中で日本人好みの、あまり豊ではなかったが、
のんびりとして心の心の豊だった昔のことが見直されて中高年にとって身近な昭和三十年代が注目されているのかなぁ。
なんにしても、きな臭い国際情勢。ドカンという天敵はゴメンだ。 |
■書簡 その177 時代劇ならば |
このところの国会中継を見ていて思った。
時代劇に登場する会議での老中の役は芝居が巧いだけでは務まらない品格というものが要求される。
威厳も必要だ。現代の老中のみなさんにも求められることではないでしょうか。 |
■書簡 その178 単騎・千里を走る |
映画「単騎・千里を走る」を観た。
登場した高倉健さん、皮膚感、風貌が漁師そのもの。
九州男児の高倉さん、年を重ねて、ガンコな漁師みたいだな、と思ってみていたら漁師の役だった。
これを観ただけで、この映画を観た価値があると思った。が、悲しいかな客は僕を入れて十人。映画の良し悪しと観客動員は別物だと思い知らされた。
中国の背景も素晴らしかったのに・・・。 |
■書簡 その179 新しい発見 |
実は先週、大腸の内視鏡検査を受けたのですが、ポリープが見つかり、切除したんです。良性の物で心配ないとの事。
「じゃ」と帰ろうとした所、出血があるといけないからと、泊められてしまったんです。
まぁ、無事退院したのですが、食事中よく噛む様、強く申し付けられ・・・今まで江戸っ子は早飯が当り前。
「物をクチャクチャ噛むなんて、みっともねぇ。でいち粋じゃねぇ」まして食事中に喋るのは行儀が悪いと躾られた世代です。
これには参りました。しかし新しい発見がありました。
食べる事に集中していた、と言うより二、三回しか噛まないで飲み込んでいた時は、喋る暇はないし、新聞を読む余裕などなかったんですが
噛む時間が長いと、間が持たないんです。
新聞を読んだり喋ったり、これが体に良いかどうかは別にして食事中喋りあっている人達は良く噛んで楽しんでいることがわかりました。
この年になって、しかし慣れないので大変です。
外国人は腸が短いから、良く噛むんですかねぇ。その為、食事中、喋ってるんですかねぇ。
習慣って必要に応じて生まれるんですねぇ。あんまり噛んでると腹が膨れて沢山食べられないんです。
ダイエットには良いかなと思ったんですが、吸収が良くなって結局は同じ事かもしれませんねぇ。
病院食なんて初めてのことがあると、見方が変わって、新しい発見があるようです。 |
■書簡 その180 おねがい |
数年前から何人かの仲間とタンポポの変り物を探しています。
江戸時代の名鑑にタンポポの変り物、管花や色変り(白、緑、朱金など)、葉の斑入りなどですが、現在は絶種。なかなか見つかりません。
探すと見つからないのに、歩いている時、ひょっと出会ったりする事があります。その時はぜひ知らせて下さい。
なんとか江戸時代の名鑑を復活させたいと思っています。発見者の名前も残します。
今まで集めた何点かは、そのうち写真で紹介します。
どうかご協力お願い申し上げます。 |