浦和「通勤カー」やめて苦肉の強化費捻出
浦和が来季、トップチームへの「通勤カー」提供を取りやめることが14日、分かった。現在、選手やスタッフには筆頭株主である三菱自動車から年間総額約3000万円の「リース車両」を提供。自宅からクラブハウスへの通勤に使用されているが、クラブ側は経営改善と交通事故防止策として、契約を解除する方針を決めた。不必要な経費を削減し、J王座奪回へのチーム強化に集中する構えだ。
浦和が、トップチームの「通勤の足」を事業仕分けの対象に決めた。クラブ側は90年代半ばから三菱自動車の車両約30台をリースして、トップチームの選手やコーチ陣に提供してきた。だが、経営状況の悪化により、本年度限りで契約を解除。さいたま市内のクラブハウス駐車場にずらりと並んでいた三菱車が、姿を消す可能性が出てきた。
リース車両は長年、筆頭株主との協力関係を象徴してきたが、橋本社長は「クラブの経費を少しでもチームの強化費に回せれば」という。多くの選手がリース車とは別に自家用車を所有し、選手寮で乗り換えて通勤している現状がある。近年はリース車での交通事故が多発し「借り物」ゆえに、運転が粗くなっているという声も挙がっていた。
浦和は成績不振とスター選手の移籍が重なり、本拠地・埼玉スタジアムでの平均観客動員数が、前年比マイナス約4000人。高額年俸選手が中心だったチーム編成や、主催試合での設営コスト、VIPクラスの来場者へのサービス内容見直しなどに取り組んでいるが、経営改善の見通しは厳しい。V奪回を目指す来季は、DF永田充、MFマルシオ・リシャルデスの獲得に加え、MF細貝のブンデス移籍により、戦力整備に投資が必要な状況。低迷脱出へ、なりふり構っていられない。
[2010年12月15日7時43分 紙面から]
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