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閑想閑話:常勤医不在で市立病院の救急告示を… /島根

 常勤医不在で市立病院の救急告示を取り下げた大田市が、地域医療に関する市民アンケート結果をまとめた。6割が定期的に医療機関にかかり、8割が市内の医療機関を利用している。県立中央病院(出雲市)など高度な医療を期待できる機関の受診は1割程度。「市立病院で高度・専門的な治療を」との声は4割も。高度医療の需要は高いが、不便さから「大田がだめなら出雲へ」とはいかないようだ▲県内8市で最も高齢化率の高い同市。通院していると、待合室にはお年寄りの姿が目立つ。体力も落ち医療への依存度が高い年代の人たちが、命がけで長距離の転院や通院、救急搬送を強いられる、という状況は、皮肉を通り越して悪い冗談だ▲「勉強になる症例が少ない」と大学は医師を過疎地に派遣したがらない。だがそれが続くと、現場の医師の負担と事故のリスクは大きくなり、ますます避けられる悪循環となる。悪循環と医療格差を解消する国策を求める声は、このアンケートからも響いてきている。【鈴木健太郎】

毎日新聞 2010年12月15日 地方版

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