Patriotism

　時事評論などとカテゴライズしている割には全然時事じゃないなんてことは良くある話で、最近インチキパネル展や歴史捏造反日思想ぽい人とお話していると、平気で悪魔の証明を要求してくる事に気がつきました。そこで今日は悪魔の証明を求める愚について簡潔に書いて見ます。

　まず、困った時はウィキペディアを参照してみましょう──最近では大学のレポートでコピペして提出する不届き者もいると聞いています。きっと将来後悔するので大変でも本を読んで自分の言葉で書く癖を付けた方が良いと思います──。

　そこにはこのように書かれています。悪魔の証明とは、「所有権帰属の証明の困難性を比喩的に表現した言葉」「全称肯定命題──又はその対偶としての特称否定命題（すなわち消極的事実）──の証明の困難性を比喩的に表現した言葉」であると。

　この説明自体普段聞き慣れない言葉ですので分かりづらいと思いますが、要するに証明が難しい或いは現実的に不可能な事を俗ぽく表現した言葉です。

　幸い私はそのような事に遭遇した事はありませんが、電車の中で痴漢に間違われ事実無根の男性が罪に問われるケースも少なからずあるようです。この時に疑われた男性に求められるのは、痴漢をしていない証明です。

　そんなの簡単では？と思った方は例えば電車通勤の様子を思い浮かべて下さい。○月×日７時５０分～８時００分の１０分間に、貴方が△さんに対し痴漢行為をしてないことを証明しなければならなかった時、貴方はどの様に自分自身の無実を証明するでしょうか。

　７時５０分１秒にあなたの手は何所にありましたか？その証人はいますか？証拠はありますか？例えば１秒毎に８時００分──６００秒間──まで証明できますか？恐らくこの観点から証明できる人は居ないであろうと思います。

　例として痴漢を挙げましたが全ての事象についてそうです。何かをしたことや、そこに何かがあることの証明は、一つでも事例が見つかればそこで証明終了です。しかし無かったことの証明は、この世に存在する全ての事・物に対して、無いことを証明しなければならないのです。そんな事は不可能です。

　上記を踏まえて考えて欲しいのが、「では日本軍『慰安婦』が居なかった証明をしてみなさい。」という方々の愚を。

　はんかくさいことを言ってないで、早くその『日本軍「慰安婦」』なるものの存在証明をしてください。一人でも証明できればそこで証明責任終了ですよ。そろそろ──裁判で直ぐに偽証がばれるようなものではなく──物的証拠を出して見て下さい。

　※勿論「慰安婦」は居りました。最近は、慰安婦自体居なかったなどと言う歴史を無視したことを言う方もいますので念のため付け加えます。今問題としているのは、日本軍が慰安婦を「強制連行・強制徴用」しただの「性奴隷」にしただのという妄言に対してであります。