ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 岡山 > 記事です。

岡山

文字サイズ変更

究・求・救・Q:柳田法相更迭 県民から批判と不安の声 野党は「総選挙を」 /岡山

 国会軽視と受け取られる発言をした柳田稔法相が辞任したことを受け22日、県内では「過去に例のない発言だ」、「辞任は当然」など有権者からは批判とともに政治の先行きに不安の声が漏れた。小沢一郎・民主党元代表の国会招致や尖閣諸島問題で民主党政権の支持率が低迷する中、野党からは解散を求める声も上がった。【井上元宏、五十嵐朋子、山本麻美子、小林一彦】

 菅直人政権発足後初の閣僚辞任に、高梁市和田町、無職、橋本寛二郎さん(72)は「過去に例がないような発言で、辞任は遅すぎたくらい。菅内閣はいつ崩壊するかわからない」。北区の無職女性(69)は「菅さんは総理の器がある人とは思えない。もっと志のある人に政治を任せたい」とため息をついた。一方、倉敷市の団体職員の女性(36)は「大臣の自覚が足りない。菅内閣は予算編成を透明化したが外交方針がわからない、短命政権は良くない。長く続けられるように頑張ってほしい」と話した。

 野党も政権批判のトーンを強めた。天野学・自民党県連幹事長は「衆院での圧倒的多数を背景におごりが出ている。政治の閉そく感が強まっており、解散総選挙をして信を問うべきだ」と強調した。景山貢明・公明党県本部代表は「法相辞任で一件落着とはいかない。政権に責任感が感じられず、どうけじめをつけるかが問われている」と批判した。

 共産党県委員会の石井ひとみ委員長は「任命した菅首相の責任も重大」。福島捷美・社民党県連幹事長は「民主党政権は対応が後手後手。ここで襟を正してほしい」と話した。

 一方、苦境が続く民主党県連の柚木道義代表は「有権者の風当たりは肌で感じる。ここが踏ん張りどころ。補正予算、来年度予算を成立させることで国民に成果を見せて、信頼回復につなげたい」と話した。

毎日新聞 2010年11月23日 地方版

PR情報

岡山 アーカイブ一覧

 
共同購入型クーポンサイト「毎ポン」
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド