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失言大魔神・仙谷氏 ついにレッドカード 守護神の自負はどこへ (1/3ページ)
このニュースのトピックス:◇政界地獄耳
内閣支持率が直滑降し、意気消沈する菅直人内閣でひときわ異彩を放ってきた仙谷由人官房長官についにレッドカードが突き付けられた。弁護士経験に裏打ちされた巧みな弁舌を武器に野党の前に立ちふさがる「守護神」を自任してきた仙谷氏だが、実際には失言や暴言で問題をこじらせてばかり。もはや政権の足を引っ張る「失言大魔神」と化してしまった。(阿比留瑠比)
26日深夜、参院本会議場の閣僚席に座った仙谷氏にいつもの傲岸不遜さはなかった。問責決議が可決されると苦笑いして一礼。廊下に出ると「ノーコメント」と記者団を振り切った。
とはいえ身から出たサビといえるほど仙谷氏の悪評は際立っていた。
「質問に対して侮辱的な発言をする」(自民党の石原伸晃幹事長)
「出しゃばり、居直り、はぐらかし」(みんなの党の渡辺喜美代表)
「実に珍妙な詭弁」(公明党の東順治副代表)
民主党出身の西岡武夫参院議長も「法廷闘争的な答弁をしているが、政治的には通らない」とあきれた。
内閣のスポークスマンが率先してケンカを売るのだから、野党との溝は深まるばかり。公明党が態度を硬化させたのも仙谷氏の対応が要因だった。首相がいくら「熟議の国会」を望んでもかなうはずはない。
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では、仙谷氏の相次ぐ判断ミスが事態を悪化させた。しかも外交・安保と刑事訴訟法の議論をすり替え、自己正当化したため批判は増幅された。